まったくもって僕がそれを予期していたのではなく、それをむしろ望んでいたかというとそういうわけではなかった。
だいたいそれをのぞんでいたかどうかなんていうことは、それこそ僕だけの思考を読み取ることが出来るものだけだろう。よって僕のするべきことをわかる人間なんてこの地球上には存在しねーんだいいよもう、とかどこかの思春期の十代後半の思考さらながらに僕の無駄な時間消費が流れていく、はずだった。
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「あのさ、その動画作るのってなに? 趣味?」
「うん、趣味みたいなもん」
「わざわざ、あんな機材まで使って?」
「機材?」
「ピーシーぃ」
「パソコンって言えよ」
「そのパソコンなりのどういったものって、動画をつくるためにあるわけ?」
「まぁそのへんの意見はわかれるだろうけど、大体、概ねのところはそんなものだろうさ」
「で、何をあげてるんだっけ?」
「あのー、あの気に入ったアニメとかの、」
「それって、違法じゃない?」
「いや、そう・・・だけど、」
「違法だよね?」
「二回言うな」
「そもそも良く考えて、それは法を犯してまで行うことなのかな犯罪者君」
「犯罪者とかいうなよ。そのへんは気持ちの問題だ」
「でもそもそも、そういった動画投稿サイトって、
自身の日常生活とか、旅行とかそういったものを投稿するのが本来のあるべき姿
だと思わない?」
「物凄い正論すぎて反論できねーよ」
「だから本来そういうものを投稿すべきよね」
「つまり何が言いたいんだ」
「まるでフリーマーケットにコスプレ衣装を出展するかのようだ」
「……それはどういう?」
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よくよく見てみれば、その建物はくたびれた廃墟と表現するのが正しかっただろうか。と入ったものの、それは既に過去形であり、中にはいったところで言うことではない。
月明かりはちょうど暗転した分厚い雲のせいで灯りすらない状態である。
「ところでなぜ拳銃?」
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という海の楽しい日記でした~☆