白血病を発症するまでの数年間
私はフリーのキャリアコンサルタントとして

様々な公的機関や高等学校 大学 企業
就職フェアなどのイベントにおいて
カウンセリングやセミナー 研修などを行ない

忙しくもとても充実した日々を過ごしていました。

 


天職だと思うほど好きな仕事。
経験や実績になればと思い
どんな依頼も引き受けて

声がかかればいろんな場にも顔を出し
休日がなくたって気にならず。


ありがたいことに

様々な仕事依頼をいただけていたので
スケジュール帳が予定でいっぱいになることが

嬉しくて快感になっていました。



日中はあっちへこっちへと走り回っていたので
全てオリジナルのセミナーや研修の構成を考えたり

資料作成の作業はどうしても深夜に。
もともと超夜型だった私は
深夜の方が集中力が高まり

アイデアも浮かぶので都合が良く 

睡眠時間が少なくなっても
それ程 苦痛ではなかったのよね。

 

仕事でいろんなところへ出向いた帰り道

美味しいものを食べたり 綺麗な景色を見に行ったり

そんな時間が好きだったなぁ照れ


仕事ではテレビやラジオ出演など

初めて経験させていただくことが多くあったので

新たなことをインプットするために常に学びが必要。

家庭と両立しながら仕事 学び 様々なお付き合いと

ノンストップで走りつづけた日々。
それが楽しくて充実感も感じたりして。


そんな時に襲ってきた病。
何もかもすべてがストップ。

この病は 猪突猛進タイプの私に
強制的に立ち止まる時間をもたらした。

 

それには必ず意味があるのだとしか思えなかった。



実は 発症前の1年間は
様々な葛藤に苦しみ もがいた毎日だったから。

外側的には仕事も周りの人との付き合いも

順調で充実しているように見えていたはず。
けれど

内側的にはボロボロだったから。


負けん気が強い私は

人に弱みを見せるのが大嫌い。
人を頼ったり頼んだりすることができない性分。
どんなことがあっても

いろんな葛藤を心に押し込めて
心の中で悲鳴を上げながらも
表では涼しい顔して笑っていた。


自分自身の体や心の声なんて

聞こえないフリをして限界まで動き回り
結局は体を壊すまでに。


ここまできたら もう降参。
今回の課題は何ですか?
このことで私が学ぶことは何なのですか?

とようやく自分自身に向き合い
魂からの声を聴く状態になれた。


これが必要だったから
無理やり立ち止まらされたのね。
自分と繋がりなさいということなんだよね。


新しいことが生まれるのは立ち止まった時だけだと

何かで見たことがあるけれど
立ち止まり軌道修正をすることで
苦しみを解放していくらしい。


私は自分自身の声を無視し続けることで
間違えた方向へと進んでいたのかもしれない。
それを正し軌道修正してくれたんだ。
ちょっとくらいの出来事だと
また気付かないフリをして進み続けてしまう私に

たっぷりと自分と向き合う時間を

与えることができるカタチ

白血病だったのだと思う。


現に
この病がキッカケとなって
私の思考や行動が変わり
人生が大きく変わっていったのだから。


やはり内なる声は私を導いてくれる存在なのだ。