優先順位 | リファインブログ

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北九州市で屋根板金工事をしている有限会社リファインです。
現場や日常を綴っています。

私たちは、習慣と優先順位により日々行動しているのだと思う。
やらなければならない事を整理し、優先順位により行動する。
優先順位の高い事柄に関して人は、必ず行動を起こしているが、
逆に優先順位の低い事柄は、先送りし結果終わらせていない気がする。
というのも優先順位の低い事は、「やっても」 「やらなくても」 当面は、問題ではないからだろう。

家を建てるというのは
施主にとっては、一生に一度の大事業
TV、インターネットなどで情報も豊富だしこだわりもあるだろう。
デザインや機能は、どうしても優先順位が高いが、これと相反するコストも重要・・・
施主の「良いもの安く」と思うのは、当然といえば当然・・・・。

その意向を請けた建設会社(メーカーや工務店)も同じような優先順位で私達、協力会社に発注します。

しかし中には・・・

デザイン(見た目)やコストばかりに気を取られ本来の機能を果たせない場合がある。
例えば雨、風、日差しから家を守る重要な役割を担っている屋根、施工方法によりその機能が十分果たせない場合や長持ちしない事も、コスト面から今、「やっても」 「やらなくても」 当面は、問題ないと省く事も・・・

知人の同業者が3ヶ月ほど前、新築の屋根工事5棟請負っていた。
デザイン重視らしく5分勾配屋根にパラペットと箱樋と谷樋がある屋根に立平葺き・・・ブログみて下さってる板金屋さんだったらどうします?
私はお断りします。

知人には、「絶対雨漏りするよ!その5棟とは永い付き合いになると思うよ」と伝えました。
すると「建設会社には最初から雨漏りするかもと言っているので大丈夫」と・・・そんな言い訳施主には通用しません。
その知人は、今までの付き合いやこれからの事も考え断わり切れなかったのだろう。

これは少し前に問題になった食品偽装と同じような事だと思う。
消費者には何も知らされず、現場では「こんな事して大丈夫だろうか?」と不安を感じながら仕事をしている。
いざ問題が発生すると責任の押し付け合い・・・それも繰り返され、あの謝罪会見・・・何度見ただろう。

私には、施主と知人に「お気の毒」としか言えません。

私も数年前、永くお付き合いをして頂いた地場大手建設会社から工事内容に対して発注金額が余りにも安い注文書が届きました。
間違い?と確認したところ「ウチには2社板金屋がいるので1円でも安い方に発注するよ」との答え・・・
仕事内容や人間性に関わらずお金かよ!と内心憤慨しながらも「私の力不足で申し訳ありませんが、もう1社の板金屋さんにお願してください」と丁寧にお断りしました。
仕事をする前にまずは一人の人間、互いに尊重し助け合い力を合わせて良いもにを創ろうとする。。。それが安ければ誰でもいいとは悲しい。
家を建てるためには、10数業者必要
そのような考え方では今後、安く工事をする業者が続々と入ってくる。
当然、コミュニケーションは取れないし、そのような業者は自分の工事しか考えていないので、取り合い工事がスムーズに行かない。
そのような現場で良い品質のモノが建つはずもない・・・・優良協力会社も離れていく。

結果

その建設会社も悲しい結末に・・・・お気の毒なのは、アフターを受けれないOB施主や建築中施主。。。

優先順位の話からかなり脱線
家を建てる時の優先順位に「妥協」という言葉も必要かも・・・あっちをたてればこっちがたたず

事件は現場で起こっているんです。
机の上じゃないんです。


①に安全
②にマナー
③に屋根は㈲リファインへ