ビフォーアフターは意味がない!?正しい矯正の受け方とは? | .

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たまには臨床の話

 

コチラは40代女性・機能性側弯の患者さん

 

 

施術前は若干左脚が短いです。

 

個人的にはあまり脚の長短下肢を

重要視していないのですが

患者さんに視覚的に自分の体を

認識してもらうために左右差のハッキリ

している方には

「視てみます?」って感じで

撮ったりすることがあります。

 

(専門的いえばネガティブディアフィールド)

 

アジャストメント後はこんな感じです。

 

しかし、これは

施術後の一時的な体の変化であって

だいたいは元あった歪んだ状態に戻ります。

 

なぜかというと人間の体は恒常性といって

「今の状態を保とう」

とする働きがあるからです。

 

日常的に姿勢の悪い人は

その状態を維持しようとするため

一度や二度の矯正で

正しい姿勢の状態にはなりません。

 

そのため、一定期間の

頻度と回数で矯正が必要となり、

正常な姿勢の状態を体が覚えて、

その状態を維持できるようになるまで

ある程度の時間が必要になります。

 

一回の筋トレでムキムキになるわけではありませんし

一回ランニングしたからってスリムになるわけでないでしょ?

 

ネガティブな反応だって一回ドカ食いしたからって

ブクブクに太るわけではありません。

 

それと同じで体の回復にも時間がかかります。

これは自然の法則です。

 

ですからウチは

「ホラ!良くなったでしょう(^^♪」

的な施術後のビフォーアフターはやりません!

やったとしてもそれは

「正しく矯正できたか?」

の確認程度です。

 

YouTubeでは一瞬で痛みを取ったり

たった一回で可動域が良くなる等

動画が溢れかえっていますが

それが永遠に維持できるわけでは

ありません。

 

異常な状態を時間をかけて

矯正していき正常な状態まで

回復したらその状態を維持できる

ようにメンテナンスもしていく

 

これが正しい矯正の受け方です。