こんにちは リファインカイロプラクティックの佐々木です。
土曜日は月一恒例の勉強会
「腰部疾患の鑑別と手順」というテーマでおこないました。
さて、疾患に対して診断して治療をするのは医師のみです。
【手技療法に携わる整体師や柔道整復師は治療や治すという言葉を使うと医師法違反なので使ってはいけないのですがけっこういるんですよね】
で、我々の立場では治療の為の検査ではなく、原因はなにか?また、カイロプラクティックが適応か禁忌か鑑別を行うために検査を行います。
適応であれば施術へ、禁忌であれば病院へ受診してもらうわけですが
大体それは問診+ROM(関節可動域)で8割検討がつきます。
患者さんから聞き取りする問診ではたくさんのキーワードが出てくるわけですが
このキーワードが鑑別の鍵になります。
朝痛いのか?
深夜痛いのか?
時間の経過とともに痛くなるのか?
これだけで筋肉由来なのか炎症なのかわかります。
デジュリン3徴候で腰に響く →これはもうザックリ言うと椎間板か急性捻挫です。
例えば患者さんが「歩行や立位で痛いんです」
って言われたらこれだけでもう腰部疾患は2つに絞られます。
「長時間の座位で痛いんです」 これも2つです
なんだかわかりますか?
椎間板か仙腸関節の問題です。
サブラクセーションが腰部屈曲で痛む事はありません。
伸展すると痛みが出ます。
なぜかわかりますか? 滑膜ヒダの噛みこみがないからです。
頚椎の関節可動域で全部の動きが低下してしまい
腰を屈曲したら首が痛い・・・→ この徴候は絶対禁忌です。
なぜかわかりますか? 自分で考えましょう(笑)
ここでは書ききれませんが挙げればまだたくさんあります。
このようにキーワードを聞き出しそこからROMをみて痛みの出る関節の角度や位置で
どこがどのように機能不全になっているか判別します。
で、神経学検査や整形外科検査は最後に行います。
整形外科検査は痛みを誘発するテストなのであくまで最終確認のためです。
ここまで判断できると整形外科検査はだいたいSLRかヨーマンくらいで済みます。
たまに硬膜の癒着の例がありますからSLRは大切な検査ですが、わざわざゲンズレンとかミルグラムとかする必要ありませんし、痛みを誘発しますからしないにこしたことはありません。
さて、実習してみたら皆さん梨状筋症候群でした(笑)
梨状筋symは椎間板ヘルニアになっても出ます。
必ずDTR【打腱器】やデルマトームや母指背屈検査をして椎間板由来かみましょう。
この症例はMCC横浜の栗原DC臨床検討会で
レポートを作成発表したので得意です(笑)
リファインでは検査・触診(パルペーション)マニュアルアジャストが
各段に上達するための勉強会を行っています。
先生方の臨床に活かせていただけたら幸いです。