仕事の情報として、逆資材展示説明会があると聞きました。
普通は、メーカーが自社の製品を展示して顧客に来てもらい、
拡販のきっかけにするが、今回は自社が購入している製品を展示し、
安価で提供できる新規の供給先を探すのが目的とのこと。
一見、理にかなった展示会またはコストダウンの手法だが、
正直なところ、個人的には全くメリットを感じない。
メリットどころが、将来の取引関係に悪影響が出ると思う。
自分が顧客に販売している製品をコストダウン目的で展示され、
競合他社の前にさらされてしまい、全ての情報が開示されてしまう。
感情なんかが入り込む余地は全くない。
もし競合他社が安価な見積もりを提示すると、
現行の納入メーカーに値下げ要求が入るだろう。
それを受けない場合は、競合他社への切替えを進められてしまう。
大手メーカーに対して、暴利を貪っている会社がどの程度あるのか?
万が一、大会社で購入している原材料が市況の価格より
2割りも3割も高かった場合は、資材部の怠慢か癒着があったとしか思えない。
一番怖いのは、競合他社が売る気もないのに
安価な見積もりだけを提示する場合だ。
単純に言うと「嫌がらせ」。
自社の製品に自信を持ってれば、そんなことを心配する必要はない。
そんなふうに言いたいところだが、
製品自体がどこでもやっている物になると、事情が変わってしまう。
たとえばダンボールなどの副資材。物は一緒でも1円単位で違いが出てくる。
断言するのは言い過ぎかも知れないが、
会社の業績が悪く、どうしても受注を取ろうとする会社であると、
必ず赤字覚悟で採算割れの価格提示が発生する。
大手メーカーもそんなことを言ってられないのは分かるが、
わたしの過去の経験からは、このような購買手法をとってしまう会社は
将来性があまりない。倒産はないにしろ、どこかに吸収されてしまうだろう。
たぶん、短期的な予算目標を達成するため苦肉の策と思われるが、
やって良いことと悪いことを、しっかり判断すべきだと思う。
ひとつ間違うと数年間に渡り、「感情的なしこり」を残してしまうことになる。
製品を製造する会社/メーカーは、
製品の機能・デザイン・ブランド・先進性・マーケティング・品質・サービスなどなど
いろいろな部門の集合体であり、原材料(資材)もその一部です。
もし購入する部品が0円(ソフトバンクみたいですね)でも、
それで作り上げた製品がヒットするとは限りません。
顧客が欲しいものを提供することとは、別問題です。
ちょっと感情的になりましたが、
営業/サプライヤの立場としての意見です。
こんな顧客には、今後有効な情報の提供も躊躇してしまいます。
誤解がないように、
もう少し言わせて頂くと、
顧客を騙して高く売るのはダメです。
しかし、自社が購入している原材料価格を、
自分たちの努力はほとんどなく、単純に現行の競合となるサプライヤに
製品を開示するのは、あまりにも単純ですし、情けないです。
供給不安を解消するために
新たなサプライヤを探すのであれば、
良いのですが。
大会社のプライドに期待します。