解釈の幅が広い言葉について調べられる本を紹介します。
『あいまい・ぼんやり語辞典』
編集は、森山卓郎氏です。
出版社HP:
普段、感覚的に使っている言葉の中には
よく考えると解釈の幅が広くどんな意味があるか掴みづらいものがあります。
そのような言葉を集め、どのような解釈があるか知ることができる本です。
例えば、「大きい」という言葉。
「大きい象」といったときに、以下のような解釈があることを本書で気づくことができます。
・動物のサイズとして象は大きい
・象の中でも、とりわけ大きい個体
どのような意味で聴き手/読み手に伝えたいかで、
前後の文章を考慮する必要があるといえます。
本書全体を通して読んでも興味深く、
また調べたい言葉のみを読んで解釈を確認することにも適しています。
索引は語句の五十音順と、修飾表現・程度などのキーワードで調べることができます。
なお本書で度々紹介されている『現代日本語書き言葉均衡コーパス』というデータベースを紹介します。
国立国語研究所が提供する、
現代日本語の書き言葉の全体像を把握するために構築したコーパスです。
「コーパス」というのは、
新聞、雑誌、本などに記載されている文章や、文字化した話し言葉を大量に収集し、
パソコンで検索・分析して調べられるようにしたデータベースのことです。
『現代日本語書き言葉均衡コーパス』は書き言葉に特化しています。
『現代日本語書き言葉均衡コーパス』には複数のコンテンツがありますが、
オンライン(無償版)の登録不要で使用できる「少納言」というコンテンツだけでも、
調べたい言葉がどのように使用されているか調べることができます。
ご紹介した『あいまい・ぼんやり語辞典』と合わせてご活用ください。
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