【遺品整理体験からの生前整理のススメ】コロナ感染拡大防止でSTAY HOMEの今だからこそ | 日本リ・ファッション協会@代表ブログ

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リ・ファッションを「生活スタイルの見直し、変化」と定義し、循環型社会における持続可能な生活、産業へのシフトを推進する活動をしています。
●一般社団法人日本リ・ファッション協会 代表理事
●リ・ファッション キャラバン 代表

■遺品整理体験からの生前整理のススメ

自分はいつ最期を迎えるのか?誰にも分かりません。

今日かもしれないし、何十年後かもしれない。

 

私は約10回の遺品整理に関わった経験から強く生前整理をお勧めしています。
私が経験した遺品整理は親族と親友、仕事仲間、他に知り合いのご家族のものです。

親友と仕事仲間は賃貸マンションだったこともあり速やかに整理をする必要がありました。知り合いのご家族のケースは持ち家の方も賃貸の方も数か月の猶予がありました。
 

遺品整理の現場では作業量もさることながら整理を託された者が全てのモノに対してどう向き合いどのように扱うかを判断を迫られることが多く葛藤の連続でした。(知り合いのご家族のお手伝いの場合は、基本はご遺族に判断をお任せしてています)
最初のうちは終わってからも「これでよかったのか?」と悩みました。今は「私が遺品整理をする役回りになったのは、きっと故人が私に任せたいとの意思が働いたのに違いない。だから悩むのはやめよう」そう思うようになりました。

中に一人だけ生前整理をしっかりされていた方がいました。持病があったこともあり、いつ旅立ってもいいように日ごろから本当に必要なモノだけ、好きなモノだけ、一部屋に余裕で収まる分だけと決めて整理していたのです。振り返るとこの方は、人間関係も日々の過ごし方も同じスタンスでした。見栄や義理に縛られることなく深淵を貫いていました。遺品を整理しながら「美しい生き方、美しい去り方を見せていただいた」と感謝したものです。

<遺品整理で私が学んだこと>
頭ではわかっていたことだけど、人は必ず死ぬ。
死ぬときは全てを置いていく。
自分の肉体はもちろん家族もお金もモノも何もかも持っていくことはできない。
持ち主を失った遺品は有形無形を問わず、残された人に責任が移る。
お金であれモノであれ、
残された人たちが受け取って困らないようにするのが美しい去り方。
それと同時に、
後悔のないように自分を大切に、今を大切に生きよう。
旅立ちはいつ来るかわからない。
だから感謝の気持ちはすぐ伝えよう。

この3つです。

少し言い方を変えると
今日からよりよく生きるために終活!
日ごろから生前整理♪

の実施です。

このBlogを新型コロナウイルス感染拡大防止の
#STAYMOME 週間に書いたのは
今まさに暮らし方、人生設計を見直す時が来ている。
自分にとって大切なことを改めて整理るするためにも
生前整理に取り組むのに適したタイミング
だと思ったからです。

毎日1時間ずつでも生前整理の時間をとってみませんか?


ご高齢の親のいる方にもうひとつ提案です。

<高齢の親の生前整理を手伝おう!>
親の生前整理には介護へ向けた準備!!

ご参考まで、現在進行中の遺品整理の経過を書きます。
私は今、愛する亡き父の遺品整理をしています。
まだ一部しか終わっていませんが、やってみてやはり生前整理をコツコツ手伝うべきだったと痛感しました。
父の遺品整理第一回目は亡くなった翌日の夜でした。
その翌日は告別式が予定されていて、式の帰りに親戚が立ち寄るかもわからないし、ちょうど明朝は燃えるごみの回収日だったことからお客様をお迎えするリビングにあふれたモノを整理することにしました。
リビングにあふれてしまったのは、父が介護施設や病院で使っていたものと、母が後で片づけようと思いながら溜めてしまったもの。

介護施設や病院に持っていく身の回りのものは「普段から使っているものがいいですよ」と言われていたのですが「新しいものを持たせたい」と思った母がそこそこお金をかけてほとんど新調したものばかりでした。
介護施設には一月弱、病院には通算で8か月半ぐらいの滞在でした。
中には一度も着なかったものもけっこーありました。
油性マジックで大きく名前を書いたため他の方に譲るのははばかられる。
父の思い出の品とは思えないくたびれてるパジャマや靴下などは思い切りよくゴミ袋へ。
まだ新品同様のものは保留袋へ。
シャンプー&リンス、歯磨き粉などは自宅のストックコーナーへ。
寝具で洗えるものは洗濯してから押し入れに。
オムツや自宅に置いていて名前の書いていない衣類は私が預かり日本リ・ファッション協会のリ・ファッション ラボへ寄付することにした。
その他、置時計や体温計、電動歯ブラシ、介護用グッズを片づけた。
更にクローゼットにあった特に思い入れは無い服、革靴なども45リットルのゴミ袋に詰めました。一息つくと袋は5つほどになった。

ここまで片づけるのに4人がかりで約2時間。
残っている遺品整理はいつどんな形でやるのか?
持ち家なのでスペースさえ許せばそのままにしてもよいのですが、私の実家はそうはいきません。
80を超えた母の介護が近い将来始まることは目に見えているからです。
このタイミングで車いすが通りやすいように導線を確保したいし介護用ベッドを入れるスペースも作っておきたい。
父の自宅介護の大変さの記憶が残っているうちに、そして父を施設や病院から一時帰宅で連れて帰れなかった無念さを感じているうちにやってしまいたい。
もちろんこれらのスペースを作るために母のモノも整理していく必要もあります。
親の生前整理には、介護へ向けた準備の意味もあるのです。

 

<具体的にどこから手を付ける?>
以下は私のつたない経験からの考えです。

遺品整理も生前整理も服から始めるのがスムーズだと思います。
まず、もう絶対着ない服の中で思い出と共に取っておく必要の無いモノをまとめます。これは思い切りよく手放しましょう。
選別作業で大切なポイントは
1.思いのある服と向き合うのは後回し
2.「もったいない!」「くれた人に申し訳ない」と思ったら寄付したり譲ったりする。自分にとって踏ん切りが付く手放す方法を用意する。
3.手放すと決めたモノは”すぐに”袋や段ボール箱に入れて二度と見ない。
4.手放すと決めたものはすぐに宅配便で送るなどして家から出す。
5.燃えるごみ・資源回収に出す場合は「お疲れ様。ありがとう」の感謝の気持ちで送り出す。


この要領でカテゴリーや場所(引き出し単位、押し入れ単位など)ごとにコツコツ整理してくと良いと思います。
カテゴリーでは、服、靴、バッグ、小物、アクセサリー、台所用品、電化製品、趣味のもの、家具。といった具合です。

親の生前整理で一番やっかいなのは
親が「もったいない」「使うかもしれないからとっとく」と言っていつまでたってもモノが減らないことではないでしょうか。

そんなときはNPOなどに寄付する提案を!

「困ってる人に使ってもらおう」「必要な人に届けてくれる団体があるよ」「喜ばれるよ」と提案し、NPOなどに寄付する提案をしてみるのがおすすめです。

実際に私が代表をしている日本リ・ファッション協会の
衣の循環プロジェクト「リ・ファッション  ラボ」では災害支援や貧困家庭支援をしている関係で月に何件も「親の生前整理で寄付させていただきます」とお手紙入りの荷物が届きます。
私たちは寄付品を贈る方にも寄付品を受け取る方にも喜んでいただけるよう、丁寧にモノのマッチングをさせていただいています。
私たちの他にも、寄付品を受け付けているチャリティーショップやNPO、NGOなどの団体があります。寄付されたい方の関心に合致する活動目的の団体を探してみることをお勧めします。

推敲が十分ではない文章ですが、
世界が劇的に変わる中で私たち一人一人の生き方も変わることは間違いないこの時期
悔いなく生きたい、よりよく生きたいとお考えの方の
少しでも参考にしていただけたら幸いです。



 

<日本リ・ファッション協会の取り組み>

私たちは2009年から活動を開始し、持続可能な循環型社会を実現するために、着るものから考え行動をしてきた団体です。

現在特に注力しているのは、地球温暖化対策として、世界のCO2排出量8%を占めるアパレル製品を循環することでCO2を削減する取り組みです。、

元来日本では、今あるものを知恵と技術と創意工夫をする楽しさを大切にしてきました。

現代を生きる私たちは、温暖化を含む地球環境の悪化を止めて次世代に繋ぐ役割があります。全ての動植物の命の循環が続く未来を創るために。

循環型の暮らしにシフトする方向性として、真の調和・豊かさは、楽しさと・美しさの追及にあると感じます。

日々の暮らしの中でひとりでも出来ることから、ひとつづつ考え行動を起こしていきませんか? 

気持ちはあっても一人ではなかなか一歩が踏み出せない、周りに理解者がいないと続けるのが困難、そんな声をよく耳にします。どこにいても同じ思いを持っているなら仲間です。特に会員登録は必要ありません、緩やかに繋がっていただけたら幸いです。

 

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一般社団法人日本リ・ファッション協会

公式サイト http://www.refashion.jp/

facebookページ http://www.facebook.com/refashionjp
 

~活動目的「持続可能な循環型社会の実現」~
・SDGsへの取り組みは12番と13番を中心としています。
・地球温暖化対策は世界のCO2排出量8%を占めるアパレル製品を
 循環することでCO2削減に取り組んでいます。
・「衣育」出前授業受付中!お問い合わせください。
 事務局 info@refashion.jp

 

<衣類等の寄付を受付で循環する活動>
リ・ファッションラボ http://www.refashion.jp/lab/
東北支援http://www.refashion.jp/emergency/

<送り先>

〒342-0043
埼玉県吉川市小松川587-1
一般社団法人 日本リ・ファッション協会


<ご寄付金(金券可)のお願い>

支援活動を続けるために応援をいただけると幸いです。
http://www.refashion.jp/emergency/support.html

 

<必要な備品をamazonで購入してご寄付いただける場合はこちら>

リ・ファッションラボ災害等支援活動に必要なモノリスト

https://www.amazon.co.jp/hz/wishlist/ls/3K94R8P8WJ44Q
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