昔の日本人は偉大だった。いま問われているのはリーダーの素質。a | barsoのブログ

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 日本人は"4K"の特質を持っている。
 すなわち、勤勉で、規律正しく、気高くて、活力も持っている。


「日本初の鉄道が走ったのはいつかご存じですか。明治5年です。
  しかし明治の世になってからも戊辰戦争などがあり、実質的に明治政府が機能したのは明治3年でした。そのわずか2年後に日本は鉄道を通したんです、新橋から横浜まで。それ以前は江戸時代ですよ。
 どれだけ当時の日本国民が凄かったか。土地を取得し、大量の鉄を準備し、数々の橋を造り、品川沖に線路を造り・・・といったことを明治5年までに成し遂げたのです。

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 https://smtrc.jp/town-archives/city/shiba/p03.html 

 当時の世界は、有色人種の国はみな白人国家の植民地にされ、極東にある日本は最後のターゲットでした。しかし江戸から明治になり、日本人は白人国家の獲物にならないよう懸命に学び、努力し、働き、豊かになり、強くなり、あっという間に欧米列強に肩を並べました。そうなったのは政治家も偉大でしたが、当時の日本人が偉大だったからです。

 これと同じことが今から78年前にも起きました。
 東京・大阪などの大都市は(ガザへの空襲の比ではない)無差別大空襲ですべて焼け野原にされ、民間人が何十万人も死に、GHQの法令報告書には「50年経っても昭和5年当時の生活水準に戻れるかどうか」と書かれたほどでした。でも皆さん、戦後19年目には『東京オリンピック』のホスト国になり、同じ年には当時不可能な夢の技術と言われた時速200km以上で走る高速鉄道(新幹線)を東京ー大阪間に通し、3年後には国民総生産でアメリカに次ぐ世界第二の経済大国になったんです。戦後、たった22年です。

 日本にはここまでの活力があるのに、この30年間の停滞は一体なんだと。この30年の停滞は 国民のせいじゃないです。いまの自民党政権のせいです・・・」と続くこの話は10月21日、ベストセラー作家の百田尚樹氏が新橋駅前で演説した街宣の一部をまとめたものですが、氏の話を聞いていると、昔の日本人は勤勉で、規律正しく、気高さ(自尊心)を持ち、活力もあったことを再認識させられ、胸が熱くなります。→街宣YouTube(1:01:13~)

 そのような4Kの特質は、いま日本に来る外人旅行客が決まり文句のように言う「街がきれい」「治安がいい」「親切だ」「きちんと列に並ぶ」「電車が時刻通りに来る」といった高評価につながっているのでしょう。

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 それにつけても、日本の今の政治リーダーはつくづく「だらしないなあ」と思わせられますが、今回は、その「だらしない」という言葉についての豆知識話です。
 語源の解き明かしは名(迷)探偵がするようで、ちょっとばかり面白いですよ。

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 「だらしない」の語源は「しだらない」で、それが「だらしない」に音位転換。
 音位転換とは読みが「山茶花(さんざか→さざんか)」とか「秋葉原(あきばはら→あきはばら)」のように変化することを言うが、式亭三馬の滑稽本『浮世床』には、「『しだら』がないといふ事を『だらし』がない、『きせる』を『せるき』などいふたぐひ、下俗の方言也」という説明があるので、当時の特定社会では方言(隠語)として使われていたことが分かる。

 では「しだら」とは何かと言えば幾つか説がある。
 1.サンスクリット語の「sutra(修多羅)」を音写したとする説。「スートラ」は『カーマ・スートラ(古代インドの性愛経典)』と使われているように経典や聖典のことだが、原義は「糸」で、古代インドでは教法を葉っぱに書き、それがバラバラにならないよう、糸で綴っていた。その「スートラ」が「シダラ」に変化したと言われる。意味は、正確で歪みがないよう秩序よく束ねるということ。

 2.「じだらく(自堕落)」が変化したという説。江戸の国学者・喜多村信節の随筆『嬉遊笑覧』で紹介されている。

 3.擬態語の「しどろ」から来たという説。「しどろ」とは秩序がなく乱れているという意味で、今ではそれを強めた言い方「しどろもどろ」の形で使われるが、「もどろ」も乱れまぎれるの意。

 4.手拍子を打つことを意味する「しだら」を語源とする説。民間信仰の御霊神「設楽神(しだらの神)」の祭りでは、歌や舞に合わせて手拍子を打つことを「しだら」と呼び、うまく手拍子が打てない人を「ふしだら」と呼んだのが始まり。

 5.動詞「誑す(たらす)」から来ている。「誑す」とは甘い言葉で巧みに人を誘惑して騙すという意味で、「たらしこむ」や「女たらし」と使われる。その種の男は二枚目が多いが、三枚目でも金があるか著名か才能があるなら可能である。

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 なお、「しだら」に「不」を付けた「ふしだら」は不品行な女性に使われる。お見合いの席で、親が「ふつつかな娘ですが」と言うべきところを、「ふしだらな娘ですが」と、つい普段思っている本音を言ってしまったという話がある。(青木雨彦『ことわざ雨彦流』)


 さらにバーソが考えた異次元の説もどうぞ。(あまり信用してはいけません)
 1.「たらしな・い」説。葉っぱがダラーと下がった元気のない野菜を「垂らし菜」と言うが、そんなパリッとしない疲れた野菜のほうが何度も噛まずに飲み込めるので「い~」と喜ぶような男を「まあ、だらしない」と言うことから出来た。
 その逆の「葉っぱ噛み噛み」から、「ハッピーカムカム」というアファメーション(自己達成予言)が出来た。昔、巨泉が言った「ハッパフミフミ」とは無関係。

 2.「だら・しない」説。剣道の竹刀を上段でもなく中段でもなく下段でもなくダラーといい加減に構える状態は、だらしなくてしょうがないわ、竹刀がバシャンと当たる音も情けないのう、と真剣を使う剣術使いが真剣に嘆くさまから生じた。

 3.「だ・らしい・ない」説。語尾を「だ」と言い切る人は短慮で無責任な人である。語尾を「らしい」とする人は臆病で自信がない人である。否定語の「無い」を多用して反対しかしない人は要は無能な人である。信念と実行力に欠けるだらしない政治リーダーは、強い国のトップにしっぽ振り振りし、自国を亡ぼす。(※)

 4.「しどろ気(け)甚し(なし)」から来た説。いい女が着衣の胸元や足元をはだけて乱れているさまをセックスアピールと見て「しどけない」と言うが、語源は「支度(し)解(とけ)甚し(なし)」から来たと思われる。
 問題は、それ以外の女性のほうが人数が多いことで、そんな女性が乱れた着方をしていると、その姿ってちょっと「ひどくない?」という感想が出る。それが「しどくない?→しだくない→しだらない→だらしない」に経年変化した。

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 マリリン・モンローが、夜は何を着て寝ているのか?と聞かれたとき、「シャネルの5番よ」と答えた話は有名で、この場合の形容詞は「しどけない」より「あられもない」のほうが適切のように思われるが、彼女が来日したとき、寝るときに何を付けているか?と同様の質問がされた際には、「私が付けるのはラジオだけよ」と答えたそうで、モンローは本当は賢い。ブロンドヘアーは染めた色だ。


 ついでながら、「だらしない」ほうが良いとする考え方もある。
 明治期に旧制高校の学生があえて学帽や学生服を破って粗末にした「弊衣破帽」スタイルは、当時の人たちが憧れた西洋風の生活スタイル「ハイカラ」に抵抗したもので「蛮カラ」と呼ばれたが、これは「表面の姿形に惑わされずに真理を追究する」姿勢を表現したと言われている。
 東京農大の応援に土臭い踊りで有名な『大根踊り』があるが、それは「蛮カラ」に似て、「土」に対する農大生の真摯な精神を表している。
 日本体育大学の応援スタイルである『エッサッサ』は、その東京農大の応援歌に対抗して作られたという話があるが、これもあえて野暮ったく、あるいは素朴に、質実剛健な日本男児っぽさを押し出している。

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 日本人は伝統的にきめ細かな技術力に優れ、それを磨き上げる創意工夫も得意なのですから、これからは欧米にないモノやユニークな文化を創り出し、「令和の日本人も偉大だ」と言われるようになってほしいものです。
 日本人は十分それが出来る能力を持っている、世界でも稀な民族だと思います。




【備考】―――――――――――――――――――――――――――――――――
岸田首相はバイデンの言うなり眼鏡になっている。バイデン大統領は6月20日、27日、28日に、日本に関することを3つの州で演説し、聴衆の拍手喝采を受けた。
 1)日本は我々を助けるために今回防衛費を大幅増にした
 2)日本は韓国との長い軋轢を終わらせることに同意した。
 3)日本はウクライナへ巨額な支援をする
 日本の首相は「分かりました」とはっきり言った。

この演説はホワイトハウスのホームページに文字起こしが保存されている。
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ウクライナへの復興支援は本来、アメリカを含む国際社会がそれぞれの国の規模に応じて応分の負担をすべき話だが、岸田首相は日本が巨額な金(20兆円と言われている)を出すことをバイデンに密約した。そのことについて、日本の納税者はひと言も説明されてない。→【第42回 11/12 山口敬之チャンネル生放送

●下3枚の画像は画像生成AIツールMicrosoft BingのImage Creatorを利用。
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