本日の読書感想文

 
 

 

新世界より

貴志祐介


 

あらすじ 

 

1000年後、呪力という超能力を使う日本で、早季はいつもの仲間たちと平和に暮らしていた。自分も呪力が使えるようになり、いろいろと学んでいく。仲間とともに夏季キャンプにでかけ、そこで偶然、この世界の成り立ちや過去を知ることになる。自分たちの世界に疑問を抱くようになる早季たち。そんな中、僧侶に見つかってしまい、規則違反につき、呪力を封じられ連行されるが、そこでバケネズミの襲撃を受けて・・・


 

感想 

 

すごい世界観。ページ数は上下巻合わせて約1000ページでしたが、割とスラスラ読めました。

このお話は、早季の手記なので、早季目線で進んでいきます。つまりはこの物語の未来で早季が書いているということになります。

あらすじを読まずに読んでいたので、1000年後の日本という設定が頭になかったんで、途中でびっくりしました(笑)

ファンタジーっていうよりSFなのかな?結構グロテスクなところもありました。

 

 

 

 

 

 

ネタバレあります!!

 

 

 

 

 

 

 

先が気になって読み進められたし、本当に奇狼丸は信じていいのかなど、主人公たちの行動にハラハラしました。

でも、この物語は早季の手記なので、早季は助かってるんだろうなとか、途中ででてくる覚も生きているんだろうなっていうのはわかってたので、そこは少し物足りなかったかなと思いました。

 

人間からしたら、共存している、協力関係にあると思っていたバケネズミたちからの凄まじい残虐な攻撃。

自分たちは悪くないと思っている人間たちですが、バケネズミからすれば、従わない場合や、何か事が起これば容赦なく呪力によって殺されてしまうため、人間は死神でしかなかった。

自分たちの自由のために戦いを始めたバケネズミたち。

読んでいる側からすれば、こんなに知能があるんだから、そうなるでしょって思ってしまいますが、従えることに慣れてしまっているこの世界では、バケネズミが反逆するんて考えられなかったんでしょうね。呪力があるからなんとでもなるって思ってたでしょうし。実際悪鬼が居なければここまで戦えなかったとも思います。

 

 

裁判の場で、バケネズミのスクィーラが発した『私たちは、人間だ!』という言葉。その場に居た人間たちは爆笑します。そして、究極の刑罰を宣告する。


後日、研究が禁止されているバケネズミの遺伝子を調べた覚。その結果、人間と同じ染色体の数だったことがわかる。

バケネズミたちは元は人間だったという事実。

力のあるほうが(呪力を持つ人間)が力のないもの(呪力を持たない人間)を、自分たちの都合でバケネズミにしてしまったという過去。人間対バケネズミだと思っていた戦いは、人間対人間だったという事実。

隠していた歴史が最後に明らかになりました。恐ろしい・・・

人権が17才からというのも恐ろしかった・・・

 

 

おもしろかったけど、早季が生きているのがわかっていた分、助かるのかなっていうハラハラではなく、どうやって切り抜けるんだろうっていうところまでのハラハラだったのは、少し残念かなと思いました。いや、でもそうじゃないと読み進めるのがしんどかった可能性もありますが・・・

あと、生物たちの説明も長くて少し眠くなりました・・・調べながらだったら面白かったのかな。それより先の展開のほうが気になってしまいました。


それにしてもすごい設定の数々でした。作者さんの頭のなかはどうなってるの?と思いました。


長いのに結構短期間で読めたのは、それだけお話にのめりこんでたんでしょうね。

 

 

次の本がそろそろ届くので、楽しみです!!