本日の読書感想文


 

 
 

 

精霊の守り人

上橋菜穂子


 

あらすじ 

 

女用心棒の30歳のバルサは、ある日、新ヨゴ皇国の第二皇子チャグムを助ける。その褒美として皇子の母君の館に招かれた。そこで、バルサは皇子を守ってほしいとお願いされる。

皇子の中に別の生き物が宿っているのがわかり、そのようなものが宿るチャグムは帝の子ではないと、父帝から刺客が放たれていた。

チャグムを守るため、バルサの戦いが始まる。


 

感想 

 

児童文学ということもあり、とても読みやすかったです。

戦闘の場面も、その動きが目に浮かぶようで、とてもおもしろかったです。

 

 

 

 

 

ネタバレあります

 

 

 

 

 

 

 

チャグムに宿ったものは、本当はとても大事なもので、その意味がわかっていれば、こんなに大変な思いしなくてよかったのにと思うと、権力の恐ろしさというか、地位を築くための嘘がこんな風に曲がってしまうのかと、

チャグムを思うと悲しかったです。

 

始めは帝から刺客を送られ、殺されそうになっていたのに、宿っているものが実はとても大事な卵であることがわかると、

今度は生きていてほしいと思われる。

なんて勝手なんだと思いました。

 

 

チャグムは最初こそなにもできなかったけど、バルサやタンダと出会い、さまざまなことを教わり、

成長し、とてもしっかりした男の子になっていく。

私だったら、こんな風に運命を受け入れられないし、ころっと態度を変えた周りの人たちに、もっと腹を立てるだろうなと思いました。

チャグムは、皇子だったころ守られて当たり前だと思っていたことが、バルサやタンダが自分の命も犠牲にしようとしてまで守ってくれたことで、いかに当たり前ではないかを知りました。

チャグムはきっといい帝になるんじゃないかなと思いました。

 

バルサは、私自身子供をもつ親になっているので、チャグムを大事に思う気持ちがとてもわかり、

最後は少し寂しかったです。

辛い過去を背負って、さらに皇子を守るという大変なことに巻き込まれますが、

必死にチャグムを守るバルサの様子が文章からも伝わりました。

 

この物語は、シリーズになっているようなので、次の予約本を読み終わったら、読んでみようかなと思います。

あとで気づいたのですが、何年か前に読んだ『鹿の王』の作者さんだったんですね。

これは長編でしたが、おもしろかったです。

 

ファンタジー、しばらくはまりそうです!