とんび 重松清
次の本は、こちらになりました。感動する本で検索して見つけたものです。
小さな町の運送会社に勤める、照れ屋で意固地なヤス。愛する妻との間に息子のアキラが生まれる。町の人たちに祝福され、幸せな日々を過ごすが、ある日、愛する妻が事故で死んでしまう。
温かい町の人々に見守られ、不器用な父親と、幼い息子の二人きりの生活が始まった・・・
<感想>
いや~めちゃくちゃいい作品でした!傑作!!すばらしいです!!
何度も泣きました。
不器用なヤスさんと、一人息子のアキラを、町のみんなが温かく見守り育ててくれる、とてもとても心温まるお話でした。
めちゃくちゃアキラが大切で、大事で、誰よりも思ってるのに、照れ屋で頑固で、なかなかそれを言葉にできない意地っ張りなヤスさんですが、ほんとに大事なときには不器用ながらも大切なことを伝えていく。
そんなヤスさんと、町のみんなが、家族のようにアキラを育ててくれて、まっすぐで優しく賢い青年に育っていく。
その中でも私は、海雲和尚さんのお話が刺さりました。
海雲和尚さんが伝えてくれるところは、全部とても素敵な言葉です。
雪の降る寒い中、ヤスさんが抱っこしているアキラにかけた言葉。
お父ちゃんが抱っこしてくれたら、前のほうは温くなる。
でも、背中は寒いから、背中は、みんなで手をあてて温めちゃる。
おまえには背中を温めてくれる者がぎょうさんおるんじゃ。
そのあと、アキラが眠ってしまったあと、ヤスさんに掛けたことばも素敵でした。
和尚さんは、大事な場面でたびたび登場します。
とても心に響く言葉をくれます。
子育ては大変で、ぶつかりあうこともあって、それでも、親はどれだけ子供を愛しているか、愛するとはどういうことなのか、まっすぐなヤスさんだからこそ、胸にぐっときます。
親になってから読むといいかもしれないけれど、思春期真っ只中のころに、子供に読んでほしいなとも思う。
聞いたことがあると思ったら、映画化もドラマ化もしてたんですね。
ヤスさんの役、NHK版堤真一さん、TBS版内野聖陽さん、映画版阿部寛さんってぴったりな気がします。
見てみたいな~。
『とんび』は私個人的に、かなり上位にくる作品となりました。
出会えてよかったです。
次はもう借りてきてま~す!

