- 頭のそうじ 心のそうじ―人生をキレイにする/サンマーク出版

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本書には、著者の「掃除哲学」が綴られています。場所の掃除、物の掃除に止まらず、本のタイトルのように、頭や心の掃除にまで、その「掃除哲学」を拡げられています。
著者の掃除哲学に学ぶべき点が多いように感じました。「本の一部」ですが、紹介させていただきます。
・掃除をして環境がきれいになると、職場の雰囲気が穏やかになる。穏やかな雰囲気は、その場にいる人の心の荒みをなくしてくれる。怒りも抑えてくれる
・掃除というのは、モノを大切にすること。そして、モノを大切にするということは、結局、人を大切にすることにつながる
・自分が掃除をすると、誰かが気持ちよくなる、誰かが喜んでくれる、誰かの心が穏やかになる。そして、そのことで自分もうれしくなる
・今やっていることから学ぶこと。今自分がやっていることがちょっとおかしいと思ったら、それを即座に変えること
・効率というのは、どうやったら能率的にできるかというのが本来の意味だが、それがいつの間にか、手抜きすることが効率になってしまった
・生活拠点の家庭が、和やかで、明るく、楽しく営まれていて、その中で、親も子供も生活感覚を育み、磨いていれば、社会や国家も安泰
・経営者があまりにも成果主義を推進した結果、本来は、社員がみんなで外に向かって出すべきエネルギーが、内に向かって悪循環する。つまり、社員同士が無用に争いあう
・人間性を無視した大企業のやり方が、日本の家庭を崩壊させ、その結果として、子供たちが悪い方向へ向かう。「成果主義」というのは考えもの
・環境がきれいになれば、能率が上がるだけでなく、よからぬものを寄せつけない
・悪い意味での余裕がありすぎるときに湧いてくる雑念を「妄念」と言う。つまり、頭の中のゴミ。本当に切羽詰まっていれば、妄念など湧いてこない
・人間は、見ているものに自分の気持ちも似てくる。雑然としたものに囲まれていては、頭も心も整理できない
・人間には、「上品な人」と「下品な人」がいる。でも「中品な人」はいない。上品でなければ、すなわち、下品である
・お金でも、モノでも、時間でも、少ないと価値が高くなる。お金も、モノも、時間も、たくさんあると価値が下がり、ついつい粗末にするようになる。そして、お金や、モノや、時間を粗末にする人は、人まで粗末にして、人の骨折りや労働を正当に評価しなくなる
・世の中は、大変なことをやった人のみが成長するようにできている
・職業に貴賎はないというが、大企業の社員ほど、人の話を謙虚に聞かなくなり、卑しくなっている。あたかも上流の人間のように錯覚している。社会もそれをなんとなく許してしまっている
・虚栄心の強い、見栄っ張りな人ほど、中身は何もない。ない中身を、より大きく、より豪華に見せようとする。女性にも男性にも、虚栄心のかたまりのような人がいる
・仕事やお金がなくても、将来に希望が見えるような社会にすることが、そのまま社会の安全につながっていく
・人に親切にすること、経験をたくさん積むこと、これが不安を減らす方法
・最悪の状況を先に覚悟しておけば、パニックになることを抑えられる。逆に、なんとかなるのではないかと中途半端な期待を抱くと、状況が悪くなる度に、不安が増大し、パニックに陥ってしまう
・「動中の工夫は、静中に勝ること百千億倍」(白隠禅師)。いいアイデアは、動きの中から生まれてくる。じっとしていて、いいことはないかと考えても何も出てこない
「整理整頓・清掃清潔」の気持ち、つまり、きれいにする気持ちがすべての基本であることを教えてくれる書です。
この「きれいにする気持ち」は、頭で覚えるものではなく、身体で覚え、半ば習慣化することで得られるものです。この大事なことを、もう一度理解するのに、とても大事な書ではないでしょうか。