「今日の誕生花」を
楽しみにして頂き
ありがとうございます。
おはようございます。
フラワーアレンジ講師
上野ルリ子(ルリ)です。
今日の誕生花 ~7月19日~
「トリカブト」
トリカブトと聞くと
あまり良い印象がないですよね。
毒性が強いイメージでしょうか。
トリカブトは
紫色の小さいお花が集まって咲き
とても可愛いです。
実は自宅で育てくることも可能で、
花の色が変わるものや斑入りのものなど、
園芸植物として栽培されていますよ。
【トリカブトの花名の由来】
和名である「トリカブト」は、花の形が被り物「鳥兜」に似ていることから名付けられました。
また、英名の「Monkshood」「Helmet flower」のその花の姿が修道士のフードや騎士の兜に似ていることに由来しています。
ギリシア神話では、3つの頭を持つ冥界の番犬ケルベロスのよだれによってトリカブトが生み出されたといわれ、不気味なイメージを持っています。
また、ヨーロッパでは魔術の女神ヘカテーを司る花とされ、庭に植えてはいけないという言い伝えがあります。
【トリカブトの花言葉】
『騎士道』『栄光』『復讐』『厭世家』
『人間嫌い』
●西洋の花言葉
chivalry:騎士道
Knight-errantry:武者修行
【花言葉の由来】
トリカブトは、花姿が騎士の兜に似ていることにちなんで「騎士道」「栄光」という花言葉を持っており、「Helmet flower(兜の花)」という英名がついています。
また、修道士の頭巾にも花の形が似ていることから「Monkshood(修道士の頭巾)」という英名もついており、「人間嫌い」の花言葉の由来とされています。
さらに、「復讐」という花言葉は、トリカブトに毒性があることからつけられました。
【トリカブトとはどんな植物?】
トリカブトは、キンポウゲ科トリカブト属の植物の総称です。
日本には約30種類が自生していて、低山や沢筋などのやや湿気の多い場所を好みます。
花は穂のようになって咲き、葉の切れ込みは種類によって少しずつ違いがあります。
【トリカブトの毒性】
トリカブトは、ドクウツギやドクゼリと並んで日本三大有毒植物とされています。
有毒成分はアルカロイドのアコニチンとメサコニチン、アコニンなど毒性の強いものです。
花や葉、根や花粉と植物全体に毒を含んでおり、根の毒が特に強いとされています。
致死量は0.2~1グラムと少なく、誤って食べると嘔吐や呼吸困難、臓器不全、心室細動や心停止などによって最悪の場合死に至ることがあります。
芽が出はじめたときの姿がニリンソウやセリ、ヨモギなどの山野草と似ていることから、厚生労働省の発表では年間に5~10人程度の中毒者がおり、死亡例も報告されています。
その毒性はギリシア神話や伝説となるほどヨーロッパでは古くから知られており、日本でも毒矢に塗って使用されていた記録が「古事記」に残されています。
また、アイヌ民族はトリカブトを矢に塗って狩りをしていました。
【トリカブトは可愛いお花】
トリカブトは毒を持つことから危険なイメージが先行してしまい、花の姿は印象に残りにくくなっています。
じっくり花を見てみると、下向きで筒状の鮮やかな色をした花びらを持っており、かわいい姿をしているんですよ。
トリカブトは山林でみかけることができる他、栽培も可能なので、きれいな花の姿を一度楽しんでみるのもいいですよね。
今日も素敵な1日をお過ごし下さい🎵