「え・・・?なんて?」

急に出会い系とか言われてキョトンとする俺。

かおりちゃんは携帯を取り出した。

「だからコーレ!」

かおりちゃんは携帯の画面を俺に見せつける。

おー出会い系サイト!

「ここの出会い系サイトって有料でね。なんとここの
さくらをするだけでお給料が貰えちゃうの!」

「えー、出会い系のさくら!!」

ガチでやっぱり居るんだ。
前々から噂で聞いてたけど出会い系なんか童貞の男が使う切り札だし、

俺はお世話になったことはないや。

有料サイトなんてメールするだけで金かかるし。


「実際どんなメールするわけ?思わせぶり的な?」

「うん。とりま、メールすればするほど金取らせるタイプだから、
サイト内でメールがつづくようにするの!」

「直メアド教えてとか言われたらどうするわけ?」

「直メアド教えたりしたらサイト使わなくなるじゃん!
だから そこは上手くじらすのよ」

「会いたいとか言われても?」

「もちろんー!じらしまくるからね。
あと絶対会わないからさ!!」


かおりちゃんは「絶対」を強調し口元を緩ませた。

他の二人もあははと笑う。


絶対会わないって・・・。

「それに、こっちもまだまだ20なのに
熟女になりきってメールしたりしますんで」

うわ。すげーな。なりすましかよ。

「で、それ、いくら稼げるの?」


そしてやっぱり金の話。

俺は無意識だが少し前かがみになる。


「月にメールした相手が使った金額の半分が貰える仕組み!」

なんと!

「それはすごいな・・・。」

素直に・・・。

一人一万使ったら10人相手したら10万の半分で5万円!


これは思わず口元緩みます。

にやつくのも無理ないわ。

「ねー、幸助もこのサイトやってみたらー?」

「え?さくらいるってわかっててやるの?」


「そーじゃないよぉ」


かおりちゃんはニヤニヤしながら、俺の耳元に唇を近付けた。

――――――――



ラブキャッチドリーム・・・。
あなたの出会いを確実なものにします・・・

ふーん。

サイト名からしてなーんか嘘くさい出会い系だね、せんぱい。」

「まぁ出会い系なんかどこも嘘くさいけどな。

ここの 男性のさくらをやらないか

って言われたんだよなー」

俺は荷物をロッカーに入れながら答えた。

すると自分のロッカーにもたれて水を飲んでいたハルは一気に水を噴出した。

「おい!俺のケータイに水かけるなよ!防水じゃねーんだから!」


必死な俺に反し、ハルはゲラゲラ笑い出した。

「昨日の合コンで?

ちょっと先輩!
なにスカウトされに行ってるんすか~
ちゃんとおっぱいくらい触って来ましたよね?」


「アンタ本当に乳好きだね・・・。」

「まぁいいや。
ところで そんな男のさくらなんて募集してるんすか?

メールだけのやりとりなんだから、女がやってもいいんじゃないすか」

ハルはまだくすくすと笑いながら俺に携帯を返す。

「あぁ、なんか人手が足りないらしい。
それに男のさくら求人なんて 女のさくら以上に表沙汰に出来ないみたいなんだ。」

「ふーん、ま、さくらのつもりでも

実際会っちゃってエッチできたら儲けものですよね!」

「貧乳でも?」

「ありえません。」



ハルくん、辛辣なので言葉が返せません。




合コンから一夜明けて、かおりちゃん達に
さくらをススメられた出会い系サイトを見つめる。

昨日 家に帰ってからも少し悩んだ。

うーん、一ヵ月に10人に一万使わせれば半分の5万円貰えるって言ったけど、
実際それだけ メールしなきゃ行けないんだよな。

べーつに今んとこ生活費やばいわけじゃないし、

なんかめんくさそーだなー。



「あ、ていうかハル。」

「ハイ?」

「お前あれから

巨乳の子とどうなったの?」

ちなみに俺は三人と騒ぐだけ騒いで酔って一人で帰った。


楽しかったけどある意味失敗した。

「あぁ、写メたくさんありますよ。見ます?」

「ハ?写メ?」


なんのことだ?

「鈍いなー先輩。
あの後ホテル行って写真まで撮らせてくれたんですよ。

はい、どうぞ写メ」

そういってハルは俺にケータイをポンと渡した。

「あ、見ても良いですけど、転送はしちゃ駄目ですよ。
見たら返してくださいね。

先に行ってまーす。」

「・・・。」

ハル君って確か大学生だよね・・・。

ハルの携帯がやけに重く感じた。

ヤバいな・・・。俺も擬似恋愛して金取ってる場合じゃないや・・・。


そして出会い系サイトのさくらのことなんか忘れた。


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