星組大劇場公演「ディミトリ/JAGUAR BEAT!」の観劇の後、ダブル観劇で夜新人公演を見てきました。本公演を見た後の新人公演だったのでストーリーの流れや本役さんとの違いなどがよく分かり、長時間の観劇でちょっと疲れましたが、良い経験ができました!

 

主演の天飛華音くんにとっては三回目の主演となる作品です。さすがに堂々と落ち着いた演技で、歌声が礼さんそっくりだったのにはびっくり!ビジュアルも美しくて、スターのキラキラしたオーラが放たれていました。新人公演の主演3回ということで、天飛くんはかなり劇団からも期待されているのだと思います。数年後にはトップスターとしていつも舞台の真ん中にいる人なんだろうな・・・と思いました。

 

天飛くんの完成度も素晴らしかったですが、相手役の藍羽ひよりちゃんがすごい実力派の娘役さんで、しかも小柄で可愛くて凛として品があって、非の打ちどころのない娘役さんということが分かり、研2での大抜擢という事にびっくりしました。

 

前回のブログ記事で本公演の感想を書きましたが、この作品は王女ルスダンを主人公として描かれている「斜陽の国ルスダン」というオーディオドラマを宝塚バージョンとして夫のディミトリを主役に変えた作品になっているはずでしたが、やはり王女のルスダンが主人公に見える作品になっていました。ということは、今回のヒロインは、単に主演男役さんを輝かせるために存在する、という立ち位置ではなく、舞台の中心となって全体を引っ張っていく役割を果たさなくてはならないということになります。本役の舞空さんは、トップ娘役としてのキャリアも長く、歌もダンスも実力派で、ちょっと強気のヒロインという設定の役も何度もこなしているので、無理なく中心となって舞台を引っ張っていきつつ、礼さんもかっこよく見せる、という離れ技を見せることができると思いますが、その難しい立場の役を研2という学年の下級生が担うことになるわけなので、藍羽さんのプレッシャーは相当なものだったと思います。もちろん、天飛華音くんのサポートあってのことだとは思いますが、痛々しいほど大変な重職を背負うことになった王女ルスダンの姿と藍羽さんの立場が重なって見えて、そのヒロインを死をもいとわずに側でサポートするディミトリの姿と天飛くんの姿も重なる説得力のあるキャスティングに感心しました。

 

研2でこの難しい立場のヒロイン役に抜擢されて、こんなにも堂々と舞台の真ん中で作品の中心となって全体を引っ張っていくことができる藍羽さんのことが気になって、他のブロガーさんの情報を検索してみたところ、藍羽さんは入団前に、子役やモデルとしてすでに芸能活動の経験があるという事が分かりました。舞台度惺があって落ち着いていたのは、芸能活動の経験によるものだったのかもしれません。藍羽さんは入団順位が特別に良かったということもないようですし、初舞台ロケットも怪我のため休演ということもあったようですが、彼女の舞台人としての実力を早々に見い出し、今回のヒロインに抜擢した劇団の慧眼には感心しました。藍羽さんは本公演でもタマラ王女というセリフや見せ場のある役にキャスティングされているので、劇団の期待がうかがえます。

 

それから、今回、本公演でありちゃんが演じる宰相アヴァク役に抜擢された稀惺かずとさんの歌と演技にもびっくりしました。稀惺さんと言えば、小林一三先生の親族とか、松岡修三さんのお嬢さんということで注目されていますが、ビジュアルも実力も備わっている生徒さんということが分かりました。これから抜擢される機会が増えていくと思いますが、これだけの実力やビジュアルが備わっている生徒さんなので、風間柚乃さんと同じように、本人の実力で周囲を納得させることができると思います。これからの活躍に期待したいです。

 

瀬央さんのジャラルディーン役に抜擢された大希颯さんは105期生。音彩唯さんや星空美咲さん、山吹ひばりさん、歌ちずるさんなど注目の娘役さんや、稀惺かずとさんとも同期生です。背が高くてビジュアルも美しく、とても素敵な男役さんでした。歌もお芝居もとても良かったです。

 

最後のご挨拶は、長の期で主演を務めた天飛華音君が一人でご挨拶。「ルスダンを一筋に愛するディミトリのように、宝塚とお客様を一筋に愛し続けます」というご挨拶に、華音くんから愛の告白をされた気持ちになって、思わずキュンとしてしまいました。華音くん、トキメキをありがとうございました。

 

今回の新人公演では、天飛くんの安定した演技や歌や存在感は、将来のトップスターのオーラを感じるものがありました。ルスダン役の藍羽さんも、完成度の高いヒロインとして観客に強いインパクトを残したのではないかと思います。研2の藍羽さんの今後の活躍に注目したいと思います。