彼女の文字は
美しかったのである
綺麗とは

言い難く
可愛いとは
かけ離れた

美しいという
表現がとてもよく
似合う











そんな文字だったので
あった。

どちらが
最初だったのかは
解らない。

その文字は
始りも終わりも
初めから

全て知っている
かの様な
備えがあるので

私は自分の
未熟さに恥かしさを
憶える前に

彼女の美しさに
惚れ惚れして
しまうのであった。