始り彼女の文字は美しかったのである綺麗とは言い難く可愛いとはかけ離れた美しいという表現がとてもよく似合うそんな文字だったのであった。どちらが最初だったのかは解らない。その文字は始りも終わりも初めから全て知っているかの様な備えがあるので私は自分の未熟さに恥かしさを憶える前に彼女の美しさに惚れ惚れしてしまうのであった。