前総監督である現会長から総監督の重責を引き継いだ時に何よりも優先すべき事と言われたのが、

 

「富士山のようなチームを作ったらアカン!アルプス山脈のような高い山が横に連なるようなチームを作らなアカンで!」

 

この言葉は子供の指導をし始めてから現在まで、チームを見る柱として心に置いている言葉である。

試合に勝つため、上手な子を優先的に育てるのではなく、チームに所属する全員がしっかり育っていくように日々練習をする。

「均等にではなく、平等に育てていく事が大事」

 

強くありたいという思いと、全員を育てていくという事は一見全く相反するように見えるけど実はこれがめっちゃリンクしてる。

チームを強くするためには底上げは何よりも大切なのである。

 

全員を育てていくうえで大切なことは子供たち一人一人が

「自分はチームにとって必要な人間である」と自分で感じる事。

 

それは試合に出て活躍するかどうかではなく、チームの為に何をするかを自ら考え、動けるような人になれるかどうか。

そして僕たち大人はその考えや動きをしっかり見て、認め、褒めていく事が大切。

 

「今日は誰よりも早くグランドに来て準備してくれたね、ありがとう」

「最近本当に良く声が出てきたね、お陰でチームに活気が出てきたよ、ありがとう」

「ランナーコーチ、上手くなったね」「いつもチームの道具真っ先に片付けてくれるね」

等々

野球の技術ではなくても、チームの為になる事は沢山あり、それをやってくれたことを認め褒める事はその子の存在価値を高め、このチームで頑張ろうという気持ちが強くなる。

 

その上で、野球技術をどうやって伸ばすかが大切。

当然ではあるが野球チームなので、やはり全員に上手くなってほしい。

 

現在の6年生は17人。

昨年は34人だったので今年はまだ少ない方。

その分2チームに分けて動けない為、まだ技術的に上手とは言えない子は大会(トーナメント)で出場するという事が非常に難しい。

 

少年野球の指導をしているとたまにこんな声を聞く事がある。

「試合に出たいなら家で一生懸命練習してこい!自主練もせずに試合に出たいなんて甘すぎる!」と。。。

 

でもこれは間違いで、子供達は試合に出て、活躍できた喜びを感じ、もっともっと活躍したいと思った時にワクワクしながら家でバットを振りだす!

 

その後はもっと高い目標を持ち歯を食いしばって振るようになるが、とっかかりはやっぱり「ワクワク」が原点である。

 

だからまずはその子たちが「活躍できそうな試合に起用する」ことが大切なのである。

 

そういう意味でうちのチームでは、年間に何大会かをその子たちが中心となり出場するようにしている。

今年は、なかなかバッテリーを作るのが難しいのでバッテリー(イツキとハルト)とショート(コタロウ)だけはスタメン組で、その他のポジションは日頃ベンチスタートが多い子達で大会に挑む。

 

この学年を見出した時に全員にこの大会の事は伝え、だからそこで1勝できるように一生懸命練習しようと頑張ってきた!

その事で5年生まではあまり試合に出れなかった子たちが、目を輝かせて練習をするようになった。

子供とは、意識ひとつで大人では考えられないような成長をあっという間に遂げてしまう。

 

自分も試合で活躍するんだと考えだした子供達は、6年の春前とは明らかに違う動きになってきた。

 

そして先週土曜日がいよいよその大会。

初戦の相手は、先日別の大会で対戦し、ベストメンバーで戦って2-1で何とか勝てた相手となった。

本当はもっと楽な相手とやりたかった。(苦笑)

 

と言うのはまずはこの子達に勝つ喜びを知ってほしかったから。

少しでも楽に勝ちたかった(^^ゞ

・・・・・現実はそんなに甘くは無い。。。。。

 

初戦の相手はそう簡単に勝てる相手ではないが

見方を変えればこのチームに食らい付けたらめっちゃオモロイという事!

 

試合前に子供達の顔を見たら、みんな相手なんか関係ない!とにかく自分たちで試合が出来る喜びに満ち溢れてる。

緊張はしているようだが、すごくいい顏!!

 

絶対勝とうぜ!!と試合が始まった。

初回、先頭のコタロウがチームに勢いを付ける先頭打者ホームランで先制点を取る!

ここはさすが!引っ張ってほしい子が最高の1発を打ってくれた!

この1発で勢いづいた打線!

2回には、コウセイ、リュウトがレフト前クリーンヒットでチャンスを作り、2死後リュウタロウがタイムリーヒット!大会初スタメン組が涙が出そうな大活躍であっという間に3対0!!

 

やるじゃないか!!\(^o^)/\(^o^)/

 

・・・・・・しかし

行けるんちゃうか!!なんて事を考えたのがまずかったか。。。

 

油断したわけじゃないが、ここから徐々に綻びが出始める。

 

3回にセンター前ヒットを後逸してしまい、これがホームランになり、1点を返される。

4回には2死2塁から盗塁を仕掛けられ3塁への悪送球、カバーも遅れ1点差に。

最終回となった6回にはセカンドへの牽制が悪送球となりセンターも上手くカバーできずとうとう同点に。。。(>_<)

 

やはりまだ守りきれない。。。

 

しかしそうして劣勢になってきている時でも要所でライトリュウジのナイスキャッチがあったり、センターリュウトが大飛球をしっかり捕ったり、セカンド池ちゃんが強烈なセカンドゴロをうまく捌いて、もう少しでゲッツーが完成しそうになったりと本当に良いプレーを沢山見せてくれた!

 

最終回も同点に追いつかれた後のレフト前に落ちそうな当たりをコウセイが必死に突っ込んできてダイビングキャッチ!!!!手の甲が血だらけになる怪我をしながらもボールを落とさず試合を同点までで止めてくれた!!

 

本当に素晴らしい試合を見せてくれた!

ここまで来たら何とか抽選でもいいから勝たせてあげたかったが結果は4-5で負け。。。(T_T)

 

結果が分かって悔しい顔の子供達だったが、その中にも俺たちもここまで出来るようになったと少し自信を覗かせた表情はこれからの成長がまだまだ期待できる事の証となった。

 

近いうちにこのメンバーでまた大会を戦い抜きたいと本気で思ったよ!!

みんなありがとう!

次の大会では絶対に勝てるように頑張ろう!!

 

これがうちのアルプス山脈隊!!

 

みんなで上手くなろう!

みんなで強くなろう!!

 

本当にナイスゲームでした!