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血管の詰まりへの医療対策を教えて下さい。

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よくあるご質問(FAQ)

血管の詰まりへの医療対策を教えて下さい。


下水管に例えて考えてみましょう。


 長期間全くメンテナンスもせずに使用している下水管はどうなるでしょうか。おそらく内側はボロボロになり、パイプの内側にはゴミがたまっているかもしれません。下水管内部に溜まったゴミも少ない量であれば問題ないかもしれません。しかし、メンテナンスをせずに放っておけば、新たなゴミが次々と重なり、さらに硬くなり、下水の流れは徐々に悪くなっていってしまいます。そして流れの滞った下水管内では、やがて下水が逆流することやパイプが負荷に耐えきれずに破裂してしまうことも考えられます。おそらく下水管のメンテナンスを怠っていた管理人は大きな事故が起きて初めて「しまった!」と気付くはずです。

 一昔前は日本においても、下水が溢れ出る事故がよく見られましたが、最近では地下の溜池や浄化設備などの下水道インフラが整い、定期的なメンテナンスもちゃんと行われているため、大きな事故は滅多に起こることはありません。

 ではあなたの血管の詰まりへの医療的アプローチはどうなっているでしょうか。

 血管内のゴミはプラーク(アテローム)と呼ばれます。これは簡単に言ってしまえば垢のことです。歯ブラシのCMなどでは歯につく「歯垢」を除去するためにプラークコントロールというキーワードで商品が販売されていますが、このプラークと語源は同じです。歯のプラークと比べ、血管内に溜まるプラークはお粥のような粘着質のような状態で張り付き、徐々に大きくなっていくことが知られています。これは専門的には「アテローム性粥状動脈硬化症」といいます。名前の中にはお粥という感じが入っているのでイメージつきやすいかもしれません。動脈内に溜まるプラークが何かの拍子に内壁から剥がれ落ちると、それは血流の乗って人間の重要な器官に到達します。例えば脳に到達して血流が遮断されてしまえば、脳卒中が、冠動脈のプラークが剥がれ落ちれば、心筋梗塞を起こしてしまいます。

 血管のプラーク対策、プラークコントロールのひとつが抗凝固剤と呼ばれる薬です。凝固というのはその名の通り血液が固まることです。「抗」の字がついていますから、それを防ぐというわけです。血液には血液を固める成分である血小板の働きがありますが、その血小板の働きを弱めることで、血液をサラサラの状態に保ち、滞った血流を再びスムーズにする役割を担います。頭の良い方は既に想像がつくかもしれませんが、血液を固める役割の血小板の働きを抑制するということは、つまり、怪我をしたときに血が止まらなくなるという副作用もあります。

 このため、抗凝固剤を服用している患者さんは、内視鏡による生態検査(がんを疑うときに組織の採取をして行う検査)を行うことができません。がんリスクを抱える患者さんであれば、検査ができませんから治療方針も決めることができません。もちろん、ささいな出血にも注意を払う必要がありますので、日常生活においても様々な支障が出ます。ですから抗凝固剤の利用は慎重かつ必要最小限で行うことが必須となります。

 また、外科手術の世界ではカテーテルといって管を使い、詰まった血管内にバルーン(風船)入れて膨らませることやステントと呼ばれる網目状の金属の筒を血管内に入れる方法もとられます。下水道の例でいえば、下水管を拡張する突貫工事のようなイメージです。ただ、一度ステントを入れてしまえば、血液はその部分で固まりやすくなってしまうため、取り扱いに注意が必要な抗凝固剤を一生飲み続ける必要があるのです。

 土木工事の例でいえば、高速回転するダイヤモンドカッターを使って溜まってしまったプラークを削り取るという手術もあります。ただ、下水管と違って血管は非常に繊細な存在です。もっといえばボロボロになって傷つきやすい状態にあります。そこでプラークを破裂させないよう、血管を傷つけないよう、高度で慎重な技術を要する手術になります。

 これらの療法は、基本的に動脈硬化が確認されてから行う対処法であり、本来であれば下水管が逆流するまえにしっかりとしたメンテナンスを事前に行うべきです。突貫工事での対処法は以後の薬の服用も義務付けられてしまいますし、リスクが大きくメリットは多くありません。医療の現場でも、真に求められていることは外科ではなく内科的に血管の劣化を止め、老化を遅らせ、血管の詰まりを予防する。こうした不測の事態が発生しないようにすることが重要です。