DTMの場合、ボカロに歌わせる方も多いと思いますが、自分で歌う場合は


場所や機材そして録音方法について考える必要があります。


今回はご参考になればと思い自分なりのやり方を書いていきたいと思います。


まず場所です


もちろん自宅でもできます。


例えば小さな防音室だったらお値段は高いですけれど売っていますし

そもそもうちは近所を気にしなくても大丈夫という方もいると思います。

最近、奥田民生氏のYouTubeチャンネルでも布団を利用した簡易的な遮音の仕方を紹介してたりもします。



※でもこれ一緒に生活している方がいる場合、何やってるの?ってなるな 笑


ただ僕は近所のリハーサルスタジオを利用してます。


理由としてはまずはコスパ。


リハーサルスタジオを個人練習で使うと

1時間500円から800円位なので自宅に設備を設けるより割安ではないかと思っています。


それと僕の場合はもう1つ


自宅でやると
キリがなくなるんです!
w

まずスタジオを借りると物理的に締め切りができますので、おのずと準備や作業が真剣になる効果があります。

僕は作曲が曲先(メロディーを先に作ってしまうタイプ)なのでボーカルの収録はまさに大詰めです。

つまりここをきちんとしないといつまで経っても曲が完成しません。

自宅だとどうしてもエンドレス化しがち…です。



スタジオの利用時間


僕の場合、機材のセットアップ含めて1曲録るのに3時間かかります。

セットアップは15分、撤収10分ぐらいです。

1回歌ってオッケーと言う事はまずないので、良くない部分を録り直したりハモリをつけたり


ちょっとした編集などをしながらやっていくとどうしても3時間でギリギリです。



必要機材について


機材は持ってかなければいけません。
以下、僕がスタジオに持ち込んでいる機材です。


マイクボーカルエフェクターオーディオインターフェースパソコン

の順番でつなぎます。



◉ノートパソコン(東芝)


まずパソコンですがスペックはそんなに高くありません。


CPUがCore i5、メモリは16GB

普通のWindows 10です。


データへのアクセスの速さと持ち歩きによる故障を防ぐためハードディスクは500GBのSSDに交換してあります。


※追記

その後パソコンは買い替えました。富士通のノートです。


Windows 10 Pro  / Core i7 8565U / メインメモリー16GB / SSD. 500GB 



◉音楽編集プログラム(DAW)  Protools 12


以前はSonarを使ってましたが一昨年、本格的にやるにあたり乗り換えました。


◉オーディオインターフェース
    FOCUSRITE Scarlett 2i4 G2


次にパソコンに音を流すオーディオインターフェース。(写真の赤いやつ)


これをUSBケーブルでパソコンにつなぎます。

※USB接続口は裏面

オーディオインターフェースとは簡単に言えばマイクやギターのアナログの信号をデジタルに変換する装置です。

ギターやマイクの入力音量調整もできます。


マイクは直接、これに接続してもいいんですけれど、ここで一手間


◉ボーカル用エフェクター(プリアンプの代用)
    TC HELICON Play Acoustic


間にボーカルエフェクターをかまします。

(上の写真だと右の黒いのです)


これ普段はアコギの弾き語りで使ってるものなんです。アコギとボーカル個別にエフェクトをかけられるんですけど、ボーカルの機能だけを使ってます。


実際にボーカルにエフェクトをかける事は無いんですけれど、これを通すとマイクの音圧と音質を整えるプリアンプのような働きをします。

安いプリアンプよりノイズがありません。


こういった機材は、好みもあるので実際に使ってみて自分の声に合ったものを探すのが良いかも。



◉コンデンサーマイク
    AKG C214(アーカーゲー)


マイクについては好みが分かれるところだと思いますが、リハーサルスタジオで他のメーカーもレンタルし、ずいぶん試してこれを買いました。


ボーカル用コンデンサーマイクとポップガード。


ポップガードとマイクの距離は10センチ位。


ポップガードは「吹かれ」(息のボフッって音)を防止するものですが同時にマイクと口の距離を保つ目安としても使っています。


マイクと口の距離はだいたい15cm位が最適とされています。近過ぎるとこもり、遠過ぎるとぼやけます。

コンデンサーマイクの電源(ファンタム電源)はボーカルエフェクターから取ってます。


◉ヘッドフォン
    SONY MDR-7506


最後にモニター用にオーディオインターフェースにヘッドフォンをつないで完了。


DTMで作ってきたオケとマイクで拾った自分の声はミックスされてヘッドフォンから聞こえます


あと立ったまま操作がしやすいように譜面台を並べて機材を組んでいます。

※転倒には要注意ですね




収録手順について


僕の場合は1曲通して歌う事はほぼありません。

まず1番だけ歌ってみてすぐにプレイバックして聴いてみます。


最初からうまくいくことはまずないので、NGテイク部分にパンチイン(部分的な重ね録り)していきいます。


結果、最終的には最初に歌った部分はほぼなくなります。w

プレイバックはヘッドフォンで聴きますが、何回かに一度オーディオインターフェースからスタジオのミキサーに音を流し大音量で聴くようにしています。


これはヘッドホンだといいのに、スピーカーで流すとあまり良くなかったり、またその逆もあるからなんです。


すべての録音が終わったら次に違うトラックにコーラスとハモリのパートを入れていきます。

僕の場合ハモリは現場で歌いながら作っていくことが多いので、ハモだけでも1時間位かかります。


歌詞の変更など

また作詞も自分でやっているので、歌っている段階で歌いにくかったりする場合は、歌詞そのものを変えてしまう場合も多いです。

作曲が曲先なこともあり歌詞を変えるのはあまり躊躇しません。

最終チェック

最後に気にいらない部分がないか
全体を聴き直し

完了

ちなみにボーカル録りの作業は3時間歌ってさらに立ちっぱなしなのでけっこう疲れます。

さあ、あとは自宅で
ミックスダウン




スタジオを使うデメリット

スタジオによっては壁の反響などがあり収録に最適でないところもあります。


またかすかですが隣の部屋の音、特にドラム系が聞こえてくる場合がありますので


気になる人はスタジオを選ぶときに部屋の設備、配置、利用時間帯などを考慮する必要があります。



あと行くのが

多少めんどくさいかな。



長文お読みいただきありがとうございました。

こうするといいよ!みたいなのがあればコメントお願いします。


機会があればもう少し機材の使い方なども含めて掘り下げて書いてみたいと思います。


ではまた。


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よろしければ聴いてみてください。

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