ゾラ

ジャンフランコゾラ(Gianfranco Zola)はシニョーリの記事で述べたようにマラドーナの後継者としてナポリを一人で支えていたときに注目していましたが、FKと顔立ち(リアル『猿の惑星』)以外に彼のプレーで響くものはありませんでした。
確かに当時のナポリはマラドーナ、カレッカなどの大物選手を予算規模を超えて獲得したことから経営困難に陥り、毎年のように主力選手を放出してはチームを作り直すことをしていたために彼の良さが消えていたのかもしれません。
そのうちゾラも金になる選手として新興勢力のパルマに移籍することとなったのですが、ここで彼は最高のパートナーとなるアスプリージャと出会い、自由にプレーできる環境によって彼本来のピッチを縦横無尽に駆け回るプレーが開花し、パルマ躍進の立役者となったのです。
アスプリージャの突破を助けるパスを出しておいて、自分はおいしいところに潜り込んでシュートを決めたり、バイタルでアスプリージャに仕掛けさせてファールを誘い得意のFKを決めたりしてパルマ時代のゾラは本当に楽しそうにプレーしているように見えました。
FKはマラドーナ直伝でかなりの確率でゴールを決めていましたし、左サイドから中に切れ込んでニアにグラウンダーで決めるシュートなどはカレッカを彷彿させるものでした。下の動画のように私の応援するラツィオと数々の好試合を展開しました。
彼のプレーで最も印象に残っているのはスローインのボールからルーレットでDF4人を置き去りにしたプレーで、場所、タイミング、キレのどれをとっても誰にもまねのできないものでした。今ではルーレットはジダンの代名詞となっているみたいですが、私の中でルーレットといえば今でも圧倒的にゾラです。あ、そういえば、後方からのロングフィードを直接ルーレットに持って行ってDFを置き去りにしたこともありましたね。どこかに動画は残っていないのでしょうか。
もう一つ、彼が印象に残っているのは1994WCアメリカ大会の準々決勝ナイジェリア戦で交代出場直後の最初のプレーにおいて不可解な判定で赤紙をもらって退場となったシーンです。報復行為をとられたようですが、ゾラは相手に全く触れていませんでした。普段温厚で、抗議や八つ当たり、暴言などとは無縁だった彼の、やり場のない怒りを広告板に少しだけぶつけて、涙していた姿を見てもらい泣きしました。
この大会でゾラはバッジョの控えとしてベンチをずっと温めており、決勝トーナメント初戦の拮抗した場面での初めての出場であり、彼のせいでない彼の退場でイタリアが窮地に追い込まれ、最後はナイジェリアに勝利したのですが、彼は退場に関わる出場停止が決勝戦まで残ることとなり、この数分の出場と退場だけがWCに残りました。
まだありました。その後のEURO1996では晴れて中心選手として活躍することになるのですが、決勝トーナメントのドイツ戦において同点で迎えたPK戦のキッカーとして出場し、ハズした時の悲しげな表情も忘れることができません。その数ヶ月後に発したとされる『ゴールを決めるにはPKよりFKの方が簡単だ』という台詞は彼ならではの名言として語り継がれることでしょう。
その後ゾラはフリットが監督を務めるチェルシーに移籍します。チェルシーでの活躍はBS1でたまに確認していたのですが、チェルシーファンからものすごく慕われていたことはWikiPediaを見るまで知りませんでした。彼のプレーや実直・温厚な人柄を知っていれば当然といえるでしょう。
最後にもう一度だけ、『ルーレットはゾラが一番上手い』と書かせてください。
ジャンフランコ・ゾラ_WikiPedia
ジャンフランコ・ゾラ_youtube

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