こちらは新鮮な桜えびを食べられるお店としては超有名店です。

桜えびは駿河湾だけで漁がある特別な海老です、水深200メートルと比較的深い海で生息し、一気に1000メートル以上の水深が有る駿河湾では夜間河川より流出する豊富な植物性プランクトンを食しに浅場まで上がって来る。

そこでの漁が成立する特殊な漁場なのだ。

しかも資源確保で駿河湾内ならばどこでも捕れるという物ではない。

その漁港は蒲原、由比、大井川の3漁港120隻に限定されています。

大変貴重な食材ですが、知らない巷ではオキアミを赤く染めた物が桜えびという名で流通していてさほど有難く思う方が少ないというのも事実ですね。

こんな誤解は本物を食べて見れは直ぐに判る事、いや判らない方はそのままに、判っている方だけで楽しめれば高騰せずによろしいかと。

 

 

この画像はお借りしています。

由比の国道1号線沿いに有るさくらさんだ、この日は静岡の帰りなので狙って行ってみた。

時は11時前、だが駐車場はほぼ満員、1スペースあって何とかセーフです。

店内待ちスペースの予約機で登録し後は外で待つなり車内で待つなりです。

店員さんは順番の番号を大きな声で言ってくれるので入り口近くなら車内待ちが出来ますよ、暑かったり寒かったりの時は有難いですね。

先客は10名でしたがどれも数人単位のテーブル席や座敷席での待ちです。

なので一人の私はカウンター席へ5分程で案内されました、ラッキーですねー。

 

メニューは丼もの定食単品と色々あります。

そんな中から選んだのは桜えびとしらすの三色丼というメニュー。

待つこと5分と、丼物は乗せるだけですから早く出てきます。

 

 

三色丼は香の物にキンピラの小鉢と海苔の吸い物が付いています。

その内容は。

 

 

左から釜揚げ桜えび、釜揚げしらすに生桜えびだ、中央に乗るのは茎山葵です。

やはり桜えびは堪能したいししらすも外せない、茎山葵は任意で入れることが出来る。

御飯は少な目にしてもらっているので底の浅い丼ぶりですが、別途かき揚げを注文するか迷った。

まぁ冷凍物なら静岡市内でも食べられますしね、腹7分を何時も守っているのでここは控えます。

 

さて各自見てみましょう。

 

 

釜揚げ桜えびはプリップリでたっぷりと乗っている。

私桜えびはこのように軽く火を通したものの方が旨いと思う。

身の食感味もだし頭の香ばしさも引き立つ、こいつに醤油を一たらしした桜えびが一番好きだ。

 

 

しらすはこまいのでこれも私の好きな大きさ、これ以上大きいとふわりとした食感が硬くなってしまう。

猟期により大きさは変わるし漁場でも違います、今回は良い時に巡り合ってる。

 

 

そして皆様注目であろう生桜えびだ、ここに来るのはこれをお目当ての方も多いと思う。

流石に人気店だけあってこちらもたっぷりと乗っていますよー。

前記に冷凍物ならって書いてありますよね、そうこれも冷凍物だと思う。

それは桜えびの猟期は春と秋の2回だけ。

春漁は6月の初旬までだから今は揚がっていないはずなのですね。

だがまだ冷凍されて間もない、いやこの地ならば氷温冷蔵の物か有るかもしれませんね。

事実この桜えびは捕れたてとは言いませんが鮮度良くこれを求めて沢山の方が訪れるのも分かりますよー。

ただですねー、これまたこう言っちゃなんですが、私桜えびは釜揚げが一番旨いって言っちゃいましたよねー。

そうなんですよ、この状態だとえびの生臭さも有ってそれがあえてそこが好きという方にはいいが、これは純粋に少しだけ生臭いのだ。

勿論採れたてのピンピンの物ならば無いのだろうが、それは漁師だけの特典だろう。

 

だがこれをとっても美味しくするものが有る、勿論醤油だ。

この調味料は生魚全般を魔法のように美味しくする、日本料理が生魚を扱うようになったのは醤油在りきという事なのですね。

 

でもこちらでは先ずそのままを堪能してくださいと、その後でこれで食べて欲しいと。

 

 

桜えびの髭塩だ。

これ分かっている方ならああそうかという物、桜えびの髭はとーっても長いのだ。

なので先ず釜揚げなどの加工場ではこの髭を取る機械にかけます、生の物は手で取ったりやはり機械を通すんですね。

これが結構な量で、仄かにエビの香りもするので乾燥させてせんべいの材料等に使われていた。

それを使った塩という事なので親和性は高い物ですが、やっぱり醤油には適わないですね。

私はちょっと多めにかけても良いと思う、この生桜えびはしっかりと受け入れるだけ力強さが有りますよ。

 

という事で堪能させていただきました、流石に超人気店の丼ぶりでしたね。

駿河湾の美味しさをタップリと味わえましたよー。

これでお値段は1980円と、乗っている内容と量を考えるとこれ破格ですよ、産地ならではですね。

おいしかったです、ごちそうさまでしたー。

 

 

 

 

追記

実はこの施設とどちらで食べるかを迷ってました。

 

 

清水漁港に隣接する河岸の市と。

 

 

同まぐろ館です。

 

 

どちらも海鮮料理屋が沢山入っててより取り見取りだ。

平日の午前中はそれ程混んでいないので選び放題だしゆっくりと食せますね。

次回は此方をじっくりと攻めてみたい。

そしてお土産も。

 

 

沢山の特色あるお店が並んでいてこれも又楽しですよー。

 

 

土日休は混雑するので、こういうゆっくり見て回れる時間を作って再訪しましょう。