昨年1月にオープン、最近新店舗は1年待ってから行くようにしています。
それは勿論1年もたないで無くなって行く店がかなり多いからなんですね。
こちらはそんな中順調に営業を続けているようです、甘鯛と本マグロの二種類の出汁がメインのラーメン、行ってきました。
場所は蔵前橋通り沿い、亀戸天神の参道直ぐ近くに有ります。
お店の外観はとってもオシャレです、中に入っても同様でカフェっぽい店内と最近の流行っぽい内装ですよー。
こちらの推しは甘鯛出汁と本マグロ出汁の二本立てのようです。
御飯メインの丼ぶりや塩焼定食のようなセットもありますよー。
ここは売りであるだろう甘鯛ラーメンをチョイスです。
平日1時半ですが先客5人、7分程で着丼しました。
見た目はこれ現在言われている意識高い系のようです、乗せ物や薬味が別皿に乗ってきました。
肝心の甘鯛らあ麺はー。
中央に甘鯛の焼き物が乗っている、濃厚そうなスープがそそりますよー。
では、スープから行ってみましょう。
おーすごーい、甘鯛の旨みがたーぶりの美味しいスープです。
濃厚でロトミすらあるそれは鯛らーめんのパイオニア錦糸町の麺魚さんにも全く引けを取らない、いやこちらの方が濃厚ではないだろうか。
しかもこちらはより貴重な甘鯛を使っています、油も乳化しているようで魚臭さもしっかり有る好きな方にはたまらないスープですよー。
麺は細く縮れのある低加水タイプの物、濃厚スープの絡みも良い。
チュルチュルというよりズバズバというタイプで、鮮魚系でも上品に食べるというより濃厚スープをタップリと纏わせて啜るのが似合ってる。
別添えの小鉢はそれぞれ。
青海苔に菜の花のおひたしにピンクの物はローストビーフです。
ローストビーフは筋っぽい肉で、包丁が入れられていますが固めの食感なものの価格考えれば納得です。
この青のりは乗せ物として使うのがいい。
濃厚甘鯛スープに青海苔の風味は同じ海の幸ですから良く合います。
控えめな量も良いですね、元を壊すことなくゾーン分けして楽しめます。
そして茗荷の小鉢は。
ちらっと見えますがこれ中に低温調理のチャーシューが入っています。
広げてみるとー。
結構大きい、薄ペラですがこの大きさは食べで有りますよ。
上質なサシの入った肩ロースでこれは美味しかったですねー。
最後の一つは薬味で紫オニオンに鰹節がかかった物。
これは無くても良かったでしょうかね、彩というか店主さんの見た目の出来の満足かなぁ。
そして塩焼きの甘鯛が乗ります。
見た通りかなり脂が乗ったお腹の部分なんですが、これ甘鯛なんだろうかと、こんなに脂の乗った甘鯛って見たこと無い。
〇〇甘鯛とかのあやかり鯛じゃないよねぇ、こういうのはとっても微妙で店主には聞きづらいんですよねぇ。
これ自体は香ばしく焼かれていて美味しかったですよ、味は甘鯛のようですね。
とはいえこれで1300円なんですよ、内容的にはかなりのバーゲンプライスじゃないかと。
濃厚スープは魚臭さすらある甘鯛風味で具材も充実だ。
神田に有る鮮魚系のパイオニア、いつ樹系の五ノ神水産の店先看板に、お魚飲みますか?ってのを思い出しました。
正に塩焼きした甘鯛を煮溶かしたスープは完飲必須の物です。
ただ魚好きである必要はありますかね、人によっては生臭く感じてしまうかもしれません。
それだけ濃厚って事ですね。
私は大変美味しく頂きましたよー、ごちそうさまでしたーーーーーーーーーー、、、、、。
追記
鮮魚系の原材料は例えば真鯛だったら刺身や切り身に加工された後に出る頭や骨などのアラだ。
甘エビだったら剥き身にした残りの頭や殻という事でこれもアラですね。
これらは専門の加工業者から出る産廃です、ここに目を付けたのが鮮魚系の始まりです。
毎日使う訳ですから安定的に供給できるには養殖物が必須な訳で、天然魚では鰯のような漁獲量が多い物でないと安定入手は出来ません。
甘鯛は高級魚で天然の漁獲量は少ない、しかもその貴重性から加工はせずに丸のまま市場に出るものが殆どだ。
ではどうしてこちらは安定入手出来ているのだろうか、こんな仕掛けだと思う。
実は甘鯛は一般的な赤甘鯛(甘鯛は三種類あって美味い物から白甘鯛、赤甘鯛、黄甘鯛とある)に付いては3年ほど前より長崎県五島で地下海水による陸上養殖に成功しています。
興しているのはJR西日本グループで地方創生事業の一環として行われているという。
近年ではより高級な白甘鯛の人工採卵にも成功したようでこれからも注目される事業です。
多分何らかのルートでこれらの加工物を入手しているのではないでしょうか。
だって天然物は前述丸でしか出ないし、料理屋でも一日数匹程度ですからスープ作れるほどの数は揃えられないですからね。
今度行った時に聞いてみましょうかね。