場所は葛飾区立石、センベロ店が多く下町の飲兵衛には有名な地区ですが再開発がされていて戦後のままのような飲兵衛地区は取り壊しになって様相は変わりつつあります。

こちらは少し外れたところ、小岩方面へ本奥戸橋を渡ったところに有る。

DIYのビバホームがはす向かいに有ってよく行くところ、なのでずっと気にはなっていたのですね。

 

 

ただこちらは以前もその前も手打ちそば屋だったところ、こちら吾妻庵さんは3年ほどになりますかね。

実は10年ほど前までやっていたお店は美味しくてよく来ていたんですよ、それが変って蕎麦も変わってでずっと来ていなかったんですね。

なのでこの吾妻庵さんになってからは初めてです、どうだろうか。

店内入る親父さんがいらっしゃいと、メニューは壁に貼ってあります。

 

 

二八の手打ちというのに随分と安い価格設定です。

特に店主の拘りという吹き出しが有る煮干し出汁が気になりますね。

 

 

寒波押し寄せていたこの日は暖かいのもそそりますが、やはり蕎麦がよくわかる冷そばを食べてみたいですよね。

 

 

天婦羅のメニューもも有るので蕎麦前をやっても良いのですが、この日はビバホームに接着剤の買い出しですからベスパですのでね。

冷たいメニューからせいろそば(1.5盛)をオーダーです。

この日はオープン直後なのですが(11時半)10分以上して出てきました。

茹で湯が沸いていなかったのか、だが7分以上してトントントンと包丁の音がします。

まさか蕎麦打ち終えていなかったのですかねぇ。

出てきた物は。

 

 

横長の蒸篭状の入れ物に入って出てきました、随分小型ですが底は深く量はしっかりと入っています。

だがこれは損しているかなぁ、見た目はおしゃれなんですがね。

飲食やっていると分かるのですが見た目は重要です(母が銀座で割烹やっていてランチもやっていましたから)。

見た目だけで食べた時の腹具合は関係なくその量を決めてしまう方は結構多いんですよ。

多分通常の物もこの器と思うので何度か来ていれば多いの分かると思う、でも初印象だとこれだけって思う方も多いのでは。

ではお蕎麦を頂いてみましょう。

 

 

二八と謡っていますからまとまっているのは判ります、それもしっかりと角が立った腰のある打ち方だ。

こいつは喉ごしでは無くしっかりと噛んでくださいというメッセージだと思うのですが。

しっかりと咀嚼しても蕎麦の香り、風味はそれ程でもないか。

良く噛んで口中から鼻に抜いても香りが少ない、これはちょっと残念かなぁ。

ただこの値段ですからね、それほど良い蕎麦粉を使っているとは思えないです。

丸抜きから作る自家製分ではないようなのでこの辺りは仕方ないかなぁ。

でも値段を考えるとこれは納得でしょうか。

 

肝心の煮干し汁はどうだろうか。

こちらは予想に反して大分上品に仕上げてありました、煮干しの主張は控えめでなかなか美味しく作ってあります(多分真鰯でうる目等じゃない、より香ばしいが高価ですしね)。

個人的にはもっと煮干しを感じたかったかなぁ。

 

 

大葉の天婦羅がサービスでした、桜塩で春らしい演出かな。

こういう気配りは嬉しいですよね。

 

折角煮干を提唱しているのならばもっと強調していても良かったのではと、しっかりと打たれた蕎麦だったので余計にそう思いました。

とはいえリーズナブルで美味しく頂きましたよ、ごちそうさまでした。