工房に近いのでちょくちょく行っている街場の蕎麦屋さんともえさんだ。
国道6号水戸街道に面していて昔は出前もひっきりなしの繁盛店でした。
最近は出前文化が無くなって苦戦しているというより静かに営業している感じ。
昔からやっている蕎麦屋さんって過去の繁盛で結構蓄えてるから焦りはないんですよね(同級生に蕎麦屋がいてよく聞いてます、相当な家作持ちです)。
ただこちらあくまで普段使いできるような価格設定をしてくれているんです。
その辺りがとっても良心的で、お店の方は昼時などは入れきれずに断念する事多々とそれなりの繁盛はしている。
この日頼んだのは鴨せいろだ、そばは流石に気取った名店とは違い量もしっかりあります。
そしてこのお値段何と850円なんですよ、そう今だこの値段で提供しています。
ちょっとこじゃれた店なら倍はしますよね、この庶民に寄り添った姿勢は有難いことこの上ないと。
つけ汁は南蛮(長ネギ)とほうれん草がいっぱい入る、浮かぶ鴨由来の脂がそそります。
ベースは 東京の下町ならではの濃い目の醤油味、鰹や鯖の節で構成されたこれまた昔ながらの麺つゆだ。
この味に慣れ親しんだ私としては安心の味、良く色からしょっぱいと言われますがそんなことは無い。
こういうと怒られそうですが、関西のうどん蕎麦の汁と塩味という部分の比較ではそれほど変わらないと思うんですよね、何度も食べてみた実感です。
鴨肉(合鴨)はこのくらいのが4枚ほど入っている、勿論冷凍物ですから肉質は硬くそれ程うまいものでは無い。
だがやはりこちらから出る脂は独特で、野趣のある旨味は鴨せいろの真骨頂です。
肝心の蕎麦はー。
街場の蕎麦屋は二八とかは無い、十割なんてありえない訳で。
庶民的な価格に抑える+蕎麦の風味を残し食感も良くしたいとの事で五割が殆どですね。
なので本格的な物を求めてはいけない、あくまで普段使いの蕎麦屋なんです。
ただこの日は茹でが長すぎでデロッとしてた、こういうブレはプロとしてあり得ないですよねぇ、どうしちゃったかなあ。
とはいえそういう物だと思って(諦めて)しまえばそれなりです。
薬味はスライスのネギもワサビも付きますからこれを絡めてもいいですね。
あっさりもり蕎麦も良いですが今時期はこういった脂が浮く暖かいつけ汁がいいですよねー。
鴨と葱とほうれん草と絡めて、直ぐに蕎麦を手繰れば口中で美味しいマリアージュだ。
こういう楽しさもタネものの良い所ですね。
という事でちょいデロの五割蕎麦で冷凍合鴨の鴨せいろでしたが。
850円という値段考えれば十分納得でした、しかもこれ豚肉の肉せいろだと何と700円なんですよね、量もしっかりとあるしで。
なのでこれからもお世話になりますのでよろしくお願いいたしますよ。
ごちそうさまでしたーーーーーーーーーー、、、、、。