私が開店以来40年以上行くラーメン屋がここ末廣さんだ、何度か登場しているのでご存じの方も多いかと。
店主が神田岩本町でつけ麺大王をやっていたとき以来だからもう45年位か。
ただ店主は8年前に他界、現在は76歳になる女将さんが一人で元気に切り盛りしています。
場所は押上スカイツリー駅と錦糸町駅の間、ここまでくるとインバウンド客もいなくて昔ながらの下町が残る地区だ。
このお店が他と違うのは基本の味が4つある事、そしてそれが当時としては驚くほど独創的な物だったことだ。
醤油は故大将の昔の記憶を再現したもの、大将は私よりも10歳上で神田末広町出身の江戸っ子です。
なので神田に有った街中華の味を再現したもの、これも旨いのだが。
やはり他の3メニューが気になりますよねー。
玄海は北九州の豚骨ラーメン、これも当時としては大変珍しい物でした。
八丁味噌はその名の通り愛知産の八丁味噌をベースにしたもの、辛みを加えたカラッパチは絶品です。
そして店名を冠した末廣だ、これは完全オリジナルで他に無い味、今回はこれを食べに来た。
茶濁したスープに白胡麻がたっぷり浮かぶ、これこそが独自の末廣らーめんです。
具材が沈んでしまっていますが、こちらも糖質制限で麺を半分にしてもらっています。
麺半分では50円引きとなるのも良心的です、因みにランチ時には麺量を2割増やしてくれていますよ。
ではスープから行ってみましょう。
前述メニューを思い起こしてほしい、東京の昔からあるラーメンと九州豚骨とがありますよね。
そう、こちら鶏ガラベースと豚骨と2つのスープを作っているんですよ、それを40年以上やってます。
というか、現在多スープを展開している店舗はたとえ個人店でも冷凍や液体などの業務食材を使っているのが殆どです。
それを女将さん一人でやっているのだから凄いですよね。
その味は両方をブレンドしたもの、醤油ラーメンに豚骨スープをブレンドしたものといった方が分かり易いかな。
そして結構酸味が有るんですよ、これがまた独創的で唯一二無のスープなんですね。
個人的には癖になる味、好きな物にはたまらないのだが酸味が苦手な方にはちょっと遠慮した方が良い他でしょうかね。
私はたいへん美味しく頂いてますよ。
麺は浅草開花楼特注の物だ、これも40年以来変わらない。
中加水の細麺で軽く縮れが入ったスープを引き立てるもの。
小麦感もしっかりでスルスルと進みます。
具材も独創的で晒したオニオンスライスがこれまたたっぷりと乗っているんですね。
画像では麺半分なのでよく判りませんが、中央細切りメンマの下の盛り上がった部分は全てオニオンスライスです。
この細さなのでオニオンやワカメなど具材絡めて食すのも楽しい。
たっぷりの胡麻は自然に絡んで来るので香ばしさも味わえてさらに楽しさはアップします。
いゃぁ美味しかった、やっぱりこちら通っちゃいますねー。
これだけ独創的なメニューが有るお店はそうそうないですよ、それが40年以上前よりですからね。
おかみさん、これからも美味しいラーメンお願いしますね。
おいしかったです、ごちそうさまでしたーーーーーーーーーー、、、、、。