昨年長らくのブロ友で写友さんの展示会へ行った時久しぶりにハッセル503cx+ディスタゴン50㎜を持って行った。
場所は文京区小石川近辺だったので坂のあるこの街をスナップしようと思ったのだ。
始めは上がったテンションもあり楽しかったのですが、やはり今時これで街中スナップは時代じゃないことを強く実感、LEICA X やQ2にすっかり慣れてしまったのも原因ですね。
なので暮れのボーナスシーズンに合わせハッセル一式売って資金が出来た、50栄一以上になったのでギターとかバイクとか色々と誘惑が出る訳で。
あーだこーだとオクなど見ながら悩んでいるのも楽しいのだが、やはりカメラ売って得た資金ですからカメラにしようと。
で、こうなりました。
LEICA SL2だ、それもほぼ新品状態の個体です。
画像で撮像素子の左下が欠けているように見えますが、これはマウントの影ですよ。
これも液晶が擦れているように見えますが、机の木目が反射しているだけですからもう新品といっても良いコンディションです。
ライカジャパンでクリーニングなど行われていてその証明書も付いていました。
ひとつ前の型ですが新型SL3は発売されたばかりだし、前作SLからこの2になった時はかなり変化しているのですが、3は撮像素子の違い位で見た目含め変化は少ないんですね。
SL2は現在も併売されていて定価は税込みだと90栄一位しますからね、良いものが手に入りました。
合わせるレンズはこれにしました。
LUMIXの20-60㎜ズームです。
だってLEICAの純正レンズってどれもとんでもない値段だし、何よりでかくてとっても重い、ここがウイークポイントだ。
このレンズは2021年カメラオブザイヤーのズームレンズ部門で金賞取ってます、その年の最優秀レンズなんですね。
小型軽量で350gしかない、重いSL2と合わせても1200g程と、前回悩んだSONYα9とZEISS24-70の組み合わせと殆ど変わらない重さだ。
サブカメラを買うぞー、SONYかなぁ、、。 | redtylerのブログ
しかしこの大きさで小型っていうのが今ですねー、レンズ鏡胴内にピントや絞り駆動のモーター入ってますからこうなるのでしょうね。
因みにLUMIXは音の無いリニアモーターなので無音でピントは合います。
シュッシュ音がしていたNIKON D2Xの頃とは雲泥の差ですね。
カメラ835gにレンズ350gですから当然ボディ側に重心の中心が来る、置いてもレンズがお辞儀することは無い。
なのでレンズを支える事もないから数字よりも軽く感じるのも良いですねー。
ピントとズームリングにちゃんとトルク感が有るのも素晴らしい、しかもピントリングよりもズームリングの方が若干重く設定されています。
レビュー見るとズームが重くて違和感ありとか書いてある、、?。
フィルム時代から撮っている人間からすると今はそうなのかなぁと、ズームはしっかりとしたトルク感合った方が決めやすいですし、画角決めた後もずれにくいですからね。
早速試写してきましたが、端正ですっきりとした写り。
流石に2021年No1のズームレンズです、しかも歪曲も周辺落ちも殆どない、噂通りの高性能なレンズですよー。
それをパナソニック譲りの撮像素子と、LEICA独自のアルゴリズムなマエストロⅡ処理エンジンがLEICAの絵を提供します。
20㎜から始まり標準域を超えた60㎜までカバーするレンジはスナップには最適だ。
ボディとレンズの価格差は10:1以上というアンバランスさですが。
これ最強の組み合わせかもですよー。
実はなぜミラーレス一眼が欲しかったかというとこういう事もしたかったからなんですねー。
R用のSUMMICRON50㎜F2をマウントアダプターを介して取り付けた、そう手持ちのRマウントレンズをデジタルで撮って見たかったんですよ。
このレンズの登場は1964年、初代LEICAFREXの頃から存在するレンズだ。
かの赤城耕一氏も自身のアカギカメラ内でこのように書いています。
「このレンズはかなりヤバいです。MマウントのズミクロンM 50mm F2こそが至上だと思っている人にこそ一度は体験していただきたいなあと思います。
本レンズには見る人を惑わすための特殊な粉が硝材に練り込まれ、それが光子に乗り撮影者の網膜に到達しているのではないかと思わせるほど感動が大きいですね。
褒めすぎかな(笑)。」
赤城耕一の「アカギカメラ」 第82回:ライカRレンズはライカLマウント機でこそ本領発揮するか? - デジカメ Watch
この状態でファインダーを覗くと驚いたことが。
576dotというEVF映像素子数は今までに見たことの無い画像を提供します。
まるで一眼レフのファインダーを覗いているようなのだ、なのでマニュアルでのピントがとっても合わせやすい。
手持ちのLEICAFLEX SLと比べてもこちらの方が肉眼に近く良いといえば分かりますでしょうかね。
そしてLEICAは旧来のRやMレンズも考慮してこのカメラを作っていという。
特に撮像素子をカバーするガラスは極薄として、一部のMレンズのように後部に張り出したレンズでも最適な画像が得られるように作られているといいます。
更にボディ内に今まで作られて来た各レンズの特製がインプットされていて、それの設定をするとそのレンズの持っている歪曲や周辺光量を補正する機能が付いています、これは驚愕ですよね。
日本のメーカーならば過去のレンズなんて見向きもしないはずだ、メニュー呼び出してマニュアルで設定できますがMでもRでも電子接点持っているレンズならば専用のマウントアダプターが必要ですが自動でこれが設定されるというから更に驚きです。
マウントアダプターには種類が有って他にこんなことも出来るし(アダプターはSHOTENというサードパーティ製です、驚くほど安いのですが良く出来ています)。
L39マウントのロシアンZEISSゾナー50㎜F1.5だ、これ付けてファインダーを覗くと流石に開放F1.5、あまりにもクリアで再度ビックリです。
開放では勿論ぴしりとピント出ますが、ある程度絞り込んでも山がつかみやすいのは流石マニュアル撮影にも抜かりないですねー。
同じくロシアンZEISSのトポゴンコピー28㎜F6です。
このレンズを通した画像をダイレクトに見るのは初めてだ(前出50㎜1.5もそうでレンジファインダー用だから当たり前ですね)。
解放が暗いのでかなり深度が深く1.5メートル以下でないとピントは掴めない程、なのでMdaで目測で使っていて不自由なかったのをよく理解出来ましたよ。
端正で歪曲の無い画像は十分作画にも使えるだろう。
どれもファインダーで覗いた感じは素晴らしい写りを想像させる物でした。
特に偽ZEISS50㎜F1.5はかなり期待出来そうです、なんだかワクワクしますねー。
という事で始めはサブカメラが欲しいと言っていたのですが、これは現在のメインLEICA Q2と肩を並べる機材となってしまいました。
だがズームによる表現の幅と、アダプターで遊べるとのはSL2の方が上でしょうかね。
でもですね。
改めてQ2を持ってみると。
良いんだよなーこれがまた、手に馴染んで首から下げていても何の違和感がないしレンズ込みで718gだ。
SL2は軽いレンズといってもボディレンズで約1.2Kですから首に負荷が来ますし、なによりQ2は手にしたフィット感がとってもいいんですよねー。
どっちを持っていくか、両方持っていくか、とっても贅沢な悩みが増えましたね。
そしてもう一つの悪魔の囁きも、、、両方売ってM10Rとかね。
まあ暫くはこの贅沢を味わってみましょうね。