田中そば店は足立区に有るお店の実質2号店だ、店主は田中商店の田中氏である。
田中氏はあの環七ラーメン戦争の火付け役といえる、博多豚骨ラーメンを東京に知らしめたなんでんかんでんの出身です。
修行後同僚の守屋氏と足立区のやはり環七沿いにラーメン金太郎という博多とんこつラーメン店を興します。
その後守屋氏は千葉の五香にらーめんもりやを、田中氏は足立区の環七より少し入ったところに田中商店を興し、ともに人気店となって行き現在でも盛況だ。
特に田中商店はTRYラーメン大賞の豚骨部門で常連となり、駅からは遠いのに並びの尽きない名店となってますね。
その田中氏がもう一つの豚骨ラーメンを追求すべく作り出したのが田中そば店なのです。
その1号店は何と田中商店の数十メートル並びと敢えて競合するような立地で展開。
ダメならこのラーメンはダメなのだろうとの気持ちからと思うのですが、こちらも又人気店になって行きこの秋葉原店が出来たのですね。
そんな自ら競合させたお店ですから、この超激戦区といえる秋葉原でも開店当初から大人気です。
この日は平日の11時20分ですが既に並びは始まっていました。
食券買って接続しますと並びはどんどんと増えていきますよー。
並んでいる時にお店の方が食券を取りに来るのですが、その時に何時もコッテリと伝えます。
そう背脂を浮かせたコッテリに口答で注文出来るのですね。
その中華そばコッテリです。
はいー、背脂がびっしりと覆っていますよー。
ではスープ頂いてみましょ。
コッテリにした背脂が多いですがスープよく見てください澄んでいるでしょ、これが白濁した博多とんこつを極めた田中氏が送り出すもう一つの豚骨スープなんですねー。
しかも塩ラーメンかと思う程の色味だ、だが醤油感は有ってこれ白醤油を使っているのだと思う。
もうね、見た目よりもずっと豚感が強いの、あー豚啜ってるーっ思う位のスープです。
そこへ追い打ちをかける背脂ですからもう口中は豚一色の旨みに満たされますよー。
いゃぁ、これも唯一無二だなぁ、たまりませんねー。
麺もかなり独特な物、角の無い角切りで加水が少ない中太麺です。
この食感も独特でして周りがツルリとしていながら芯にはしっかりと小麦感が残った物。
どことなく加藤製麺のに似ているか、わしわしと食す感じもいいです、トンコツ纏っておいしー。
チャーシューはバラで小さめなものの数枚入ります、この時は3枚ですが端っこも数個入ってた。
小さかったので調整しているようですね、ちゃんと配慮されているのも〇ですね。
メンマは独特で茶色く炊きあげられた細い物。
繊維は残っていてこの食感もいいです、色々とやっているのが楽しいですね。
ブラぺを投入して味変を楽しみます。
豚がしっかりですからブラぺが良く合う、ゾーンを分けて楽しんで生きます。
そして、こういう味変も有るのですねー。
香唐という田中そば店オリジナルの調味料だ。
これは純粋に唐辛子の辛さと旨みを味足し出来る物で、別売りされている位のお店自信作だ。
足すのはこの位でいい、これ以上は元味を破壊してしまう、その位効くんですね。
辛いの好きだからと闇雲にいれては欲しくない、元の豚風味をちゃんと味わえるにはこの位が適量と思う。
先ほどのブラぺの部分とこの香唐の部分とノーマルの部分とを区分けして楽しんで行きますよー。
でも最後にはこの香唐が支配してしまうのですがね。
でもその時は広範囲に薄まってこれまた旨い具合にフィニッシュ出来ます。
もうね、久しぶりの大満足でしたぁ。
人気店は訳が有る、それを改めて分かりました。
澄んだ豚骨スープがこんなに美味いってのを皆様にも体験していただきたいと思いましたね。
とってもおいしかったです、ごちそうさまでしたーーーーーーーーーー、、、。
追記
数年前に浅草にも店舗を出していて、こちらはインバウンドの客でほぼいっぱいと。
浅草店は以前やはり田中氏が経営するつし馬という青森煮干しラーメンの店だったんですね(このニボラーも相当おいしかったんですが)。
癖のある煮干しよりも外国人の好きな豚骨に変えたのは正解だったようですよ。
秋葉原駅から田中そば店へ行く途中に何時も並びのお店が有ります。
このビルの地下に有る牛カツ屋さんです。
珍しい牛カツという事で海外のサイトでは有名なようでインバウンドの外国客中心に何時も並んでます。
この通りの反対側にも接続の並びが30人くらいいましたよ。
そういえば浅草の雷門はす向かいにある牛カツ屋も同様に外国客が常に20人以上並んでいますね。
牛カツは大人気のようです。
こちらは昔から有る数少ないお店で、今も地元のビジネスマン中心に繁盛していました。
私も若いころからお世話になっているので、元気な姿を見るのは嬉しかったです。
次回はこちらで伝説の牛丼を生玉と味噌汁付きで頂きましょうかね、それとももう一つの伝説の店ベンガルでカレーもいいなぁ。