サンポー食品は佐賀県に有る大正10年創業の米卸会社が起源の老舗です。

インスタント麺も早く棒ラーメンの三宝(みたから)ラーメンはチキンラーメンに遅れる事僅か1年の1959年に発売されていた。

当時製品の表記にフリガナが無く、三宝をサンポーと呼ぶ方が多く、この通称がその後会社名になったという珍しいメーカーです。

私の大好きなメーカーで、特に粉末豚骨スープの出来は素晴らしく、過去には豚骨の魔術師なんて呼んでいたことも。

 

今回のカップは柚子胡椒仕立ての高菜ラーメンだ。

しかも柚子胡椒も辛子高菜も九州産の物を使っているという。

 

 

内容を見てみましょう。

 

 

辛子高菜のレトルトパックと粉末スープです。

サンポーの豚骨スープに付いてくるラードの小袋が有りませんね。

では熱湯細麺なので2分です。

 

 

高菜を乗せて出来上がり―、赤い唐辛子は粉末スープに入ってました。

ではスープから行ってみましょう。

 

 

ベースのスープは何時もの豚白湯、サラリとしているものの独特のコクが有って美味い。

豚骨臭も控えめで流石にサンポー、この系は絶対に外さない。

ただ液体のラードが入らないのでその分大人しくなっていますねー。

 

 

麺は細い博多麺、油揚げ麺なのですが加水の少な目なあの麺を模しているようでプツリとした食感もいい。

サンポーの油揚げ麺は揚げ油にラードを配合して豚骨スープとの親和性を持たせた独自の物。

驚いたのはこの細さなのに意外と耐久性が有る事、5分くらい経ってもクタクタにならない。

なのでしっかり味わって食べても大丈夫ですね。

 

と、ここまではごく普通の博多とんこつですが、こいつを少しでも混ぜればそれは豹変します。

 

 

まず当たり前ですが辛い、そうこれを溶いていくと結構な辛さの豚骨スープになる。

辛子高菜は漬物独特の発酵臭を持っているのでこれが旨みに拍車を掛けます。

比して柚子胡椒は控えめかなぁ、ただこちらも辛さはもっていますから相対的に辛さは増すのでしょう。

食感はシャキというよりクタなのですが、これはこれで悪くない。

何より乾燥かやくには無い本物のライブ感が有る。

 

 

麺に絡めれば辛ウマで箸がどんどん進んでいきます。

前述麺がへタらないのですが、その前に完食しちゃいますよー。

 

 

いや美味しいカップでした、何時もの豚骨スープに変化球を合わせるのはカップ麺では良くある手法ですが。

こういう嵌り方した物に出会うと嬉し楽しですねー。

ただ辛さはそこそこありますから苦手な方は要注意ですね。

おいしかったです、ごちそうさまでしたーーーーーーーーーー、、、、、。