こちらもすみれカップと同時期にリニューアルしています、ならばこれも食べてみないとですよね。
パッケージには一風堂の製法が生み出す味の追求なんて書いてありますよー。
とんこつ熟かさねだって、果たしてどうなのか。
内容は。
4パックと気合は入っているようですが、よく見ると辛味噌と黒香油が一体になってる。
なので実質5パックでしょうかねぇ。
熱湯3分で出来上がりだ。
博多の細麺に白濁の豚骨スープ、赤い辛味噌に黒いマー油の構成。
これは一風堂の一売りメニュー、赤丸新味の再現ですねー。
という事で具材や麺は変わっていないようですからスープを中心に味わってみましょう。
先ずはマー油も辛味噌も溶かない状態で。
そもそもパッケージに有る「一風堂の製法が生み出す味の追求」ってのは何のことなのだろうか。
一風堂は全国、いや全世界へ展開する一大チェーンなのは皆さんご存じの事。
という事はスープは工場生産、そうセントラルキッチンでの提供です。
その作り方は。
先ず豚ガラ頭骨を一度煮る、その初めの煮汁はすべて捨ててしまう、臭みを抑えるためにこれはどこの豚骨ラーメン屋でもやっている事。
再度湯を入れ6時間煮だして良くかき回し一番スープが出来上がります。
この1番スープは良く濾して取り出します。
残った豚ガラや頭骨は既に柔らかくなっている、再度湯を張って今度は職人が棒で砕いて骨の髄の旨みを煮だすと、これが2番スープです。
最終的にはこの1番スープと2番スープを合わせて一風堂の豚骨スープになるのですね。
まるで日本料理の1番出汁と2番出汁のようだ、河原氏も多分この辺りにヒントを得たのではと思ったりします。
という事でこちらのスープもその再現をしているのでしょうか、パッケージに見栄を張っているので似たようなことはやっているのでしょうね。
味わってみると、確かに2番スープに有る様な豚骨の粉っぽさってのも感じるが。
これがカップの博多とんこつとしてはかなり美味しいんですよ、一風堂らしい豚骨スープは確かです。
ではマー油を溶いてみましょう。
このマー油はかなり穏やかに焦がしニンニクが香るタイプ、熊本ラーメンのように攻撃的では無い。
これはお店の物もそうで、ビジュアルからすると主張はあくまで控えめです。
確かにこの辺りも似ていますねー。
では辛味噌を溶いてみましょう。
ラーメンに入れる辛みそというとどうしても豆板醤を想像します。
だがこちらは違う、純粋な唐辛子の風味と辛味が有ります、これもお店の物に近い。
なので食べていて楽しいじゃないですかぁ、これもお店の赤丸新味と同じですねー。
という事で流石に一風堂のスープを完全に再現したかというのは違いますか。
でもかなり良く作られているのは豚骨ってこういった濃縮液体スープには合っているのではと今までもずっと言って来ました、フードコートなどの業務食材でも豚骨スープはどれも良く出来ていますよね。
今回それを再確認したという感じです。
そして赤丸新味の関心のトッピングであるマー油も辛味噌も良く再現されています。
こう言ったら一風堂さんには失礼なのですが、工場のセントラルキッチンで作られるので味は同じく工場生産のカップ麺においては作りやすい物だったのかもでしょうか。
勿論美味しい訳なので全く問題の無い事ですよね。
自宅でお湯を入れるだけで一風堂が楽しめると、これぞカップ麺の醍醐味です。
前回すみれのカップは職人技的な製造工程とその強い個性ですべてをカップで再現することは難しかったが。
こちら一風堂さんの赤丸新味は工場生産という事であろうか良く再現されています。
どちらが良いとか悪いかでは無いのですが、こちらは純粋に美味しかったですね。
ごちそうさまでしたーーーーーー、、、、。