仕事で木更津方面へ、公私共に縁のある場所だ。
待ち合わせは午後1時、ならば早めに行ってあそこへ行こうじゃないかと。
京葉道路武石インター降りてすぐの所にある麺場田所商店だ。
本店である、ここは大人気で昼時は駐車場待ちの車列で1車線塞いじゃうほどだ。
なので11時半に到着とした、店内は7分ほどの入りでカウンター端に案内される。
こちらカウンターにはまだアクリル仕切りが設置されてる、角の席も使用していないようでこれは安心して食べられますね。
席に着くとメニューが目につく、これは、、。
沖縄味噌らーめんですと、ええっこれは初めて聞いたぞー。
そう、田所本店や直営店では基本の味噌(北海道、江戸、信州、伊勢、加賀、広島、九州等)を3種類ローテーションして出していてこの日は北海道と信州に九州でした。
それに更にこういった限定も出しているのですね。
過去に食べたのでは京味噌が上品且つ濃厚で、甘めですが旨味タップリの加賀味噌も美味しかったですね。
沖縄味噌の特徴は。
麦味噌なのでやはり九州味噌の傾倒なのだろう。
麦味噌というとそれは麦で作った味噌と思っている方も多いと思いますが違います。
原材料はやはり大豆です、発酵の為に使われる麹が麦麹なのです。
普通の味噌は米麹を使っています、なので風味が違って来るのですね。
という事で沖縄味噌らーめんを体考えて野菜入りでオーダーです。
沖縄野菜味噌らーめんです。
田所商店の味噌らーめんには必ずご当地物の具材が入ります。
例えば九州だとさつま揚げ、北海道は乱切りフライドポテト、伊勢味噌には生海苔等々。
この沖縄味噌にはモズクがトッピされていました。
チャーシューは炙りチャーが別売りとなっていますので、必要な方はオーダー時に忘れずにですね。。
まぁラーメンと言えど味噌ラーですから合うとは思うのですがね、どうだろうか。
では早速スープから行ってみましょう。
浮かぶ茶系の油は各ラーメン共通な肉味噌から出た物、他にも動物由来の脂が細かく浮かぶ。
一啜りするとー。
そうそう、田所って味噌が濃いんですよねー。
ちょっとしょっぱめ位に味噌が主張します、これこそが味噌専門の田所なんですよねー。
勿論動物や根菜などの下支えもしっかりとあります、おいしーぞー。
その沖縄味噌はこれ同じ麦味噌で近場の九州の物とは違う、麦麹の主張は九州味噌よりも少ないか。
私の私見では信州味噌に感じは似ているかな、勿論ちょっと甘めの麦味噌感は有りますがそんな感じがしました。
流石田所です、テイスターさんが確実に美味しい味噌スープに作り上げていますよー。
麺は共通の中太縮れ麺だ。
味噌ラーといえば札幌の西山製麺や森住製麺に代表される黄色い中太縮れ麺を思い浮かべるが。
田所のは札幌麺から卵の黄色を抜いた感じ、勿論卵を使っているからといって麺に玉子味がするという物では無く主に食感に違いが生じるのだが。
その玉子麺ほどの歯切れは無い物のしっかり小麦を感じさせて強い味噌と合わせるという事についてはよく考えられている麺だと思います。
歯にくっ付く感も無く濃厚スープに良く合う麺だと思います。
モズクは味には殆ど影響ない、食感が楽しめますが主張はかなり少なめ。
なので存在感は薄いですかね、ソーキとかラフティーなんて入れて頂ければなんて思うのですが。
それはコスト的に無理なのは解りますからね、でも有ったら楽しそうですよね。
卓上にこれが有りました。
長野の名産八幡屋磯五郎の味噌らーめん専用七味が用意されてる。
これ単品でも売っているもので注目していた、卓上の注意書きに持ち帰らないでくださいって書いてあった、そういう輩がいるんですね、とんでもないやつだ。
この組み合わせはヤマダイ凄麺の信州味噌ラーメンを思い起こします。
八幡屋磯五郎の七味は今や七味のスタンダードとされる薬研堀中島商店の物と違い、山椒やケシの実等の香辛料よりも唐辛子本来の風味辛味を感じさせる内容の物で、この味噌らーめん用は更に純粋な唐辛子の辛さを追求したもののようです。
焙煎した唐辛子紛の香ばしさに辛味と、これは味噌の風味を邪魔しなくてなる程味噌らーめん用だと思う七味でした。
田所にはもう一つ辛味アイテムが有って、辛味噌が卓上に有る。
これも少量味見で入れてみると。
こちらは甘みのある豆板醤ですね、生唐辛子の発酵した風味と甘さで好きな方にはいいと思う。
でも私的には単に唐辛子の辛さと香ばしさを足すだけな八幡屋磯五郎のものの方が好みですかね。
実は10数年ほど前に田所商店を見つけた時にはハマってのれん分け店含め相当通った。
現在ではかなりご無沙汰ですが、やはりこちらは定期的に行って限定含め食べて行かないとですかね。
おいしかったです、ごちそうさまでしたーーーーーー、、、、。