先週の静岡出張だ、今回の仕事内容は前任者の作った物が故障してそのシステム入れ替えと調整に。

前年納品したものの移設と調整と仕事数が多く2泊の予定。

どちらの夜も予約を入れているお店へ、いつもの十千花前だ。

 

 

この日は祝日だったので南町の繁華街も人は少ない、6時過ぎに行ったのだがカウンターやテーブルはがら空きです、これは珍しい。

だが奥の個室や座敷は次々に予約客でいっぱいになってる、流石に人気店ですねー。

予約していたカウンター一番奥へ陣取ります。

 

先ずこちらは付き出しに茶碗蒸しが出てきます。

 

生ビールとではちょっと微妙な組み合わせだが、先ずはお腹を温めて整えてから飲んでくださいというお店の計らいだ。

前菜という事でいぶりがっこのチーズ挟みをいただく。

 

 

こいつをアテにビール飲み飲み今月のお勧めを見ながら今日はどうするかと。

 

 

やった、初鰹が入ってます。

地物の鰹に拘っているので、上がらない冬季は寒鰤になるのだが。

年寄りな私にはあっさりな鰹の方がいい。

という事で初鰹の三保松原焼きを3貫で注文。

 

 

この日は何時ものようすけさんでは無く、店長増田さんが藁焼きしています。

そう、三保の松原焼なんて言ってるが藁焼きのタタキの事なんですね。

 

 

うん、やっぱり初鰹はあっさりとしていながら香りがいいですねー。

今年の鰹は始めから大型の物が上がり、3キロを超えるものが普通だという。

温暖化の影響で大きくなって北上しているようですね、大きいのは嬉しいが何か心配だ。

 

 

ここで勿論日本酒にした、なんだかかわいいおちょこですが水没している、これも微妙かな。

由比の地酒紫の英君、無濾過の生酒だ。

生酒らしいしっかりとした骨格にフルーティな香り、これもうまい酒ですねー。

 

この日は桜エビも入荷しているという、かき揚げをお願いした。

 

 

ステンの筒状の網を使ってこんなふうに揚げるのが静岡流だそうで、今はこのスタイルが定着しているという。

桜えびのかき揚げをこんな風に薄衣で揚げたことある方なら判ると思うが。

油に入れた瞬間にぱっと散っちゃうんですよ、なので筒状の網が無いとこうは揚がらない。

 

 

この薄衣が肝心でサクサクに揚がっている。

桜エビはまだ小さいものの風味はたっぷりでおいしー。

大きくなるとレアに揚げるとプチプチの食感になる、そうサクサクプチプチなんですね、これがまた美味いんだ。

猟期は夏場の産卵期を避けて3月中旬から6月までの春漁と10月下旬から12月の冬漁の2期だけでそれも駿河湾だけに限定されています。

冷凍技術が良い現在は年中食べられますがやっぱり旬の物が一番ですね。

 

何時もお願いしているおでんを頼む。

ここで燗酒にします。

 

 

島田の地酒七ッ峰の本醸造です、ふわりと麹の良い香りがする。

茄子とつみれのおでん生七味仕立てです。

 

 

つみれに素揚げした茄子をおでん汁に入れて一煮立ちした物。

生七味はこの店のオリジナルだ。

早速汁から頂く。

 

 

これ本当にうまい、ピリ辛で旨味たっぷりなおでん汁につみれの旨みと揚げ茄子の油が足されてたまらない。

なので何時も完飲してしまいます。

 

 

つみれは軟骨入りでこれもこちらで作った物、割烹なので居酒屋のような手抜きは無いです。

茄子も程よく揚がってて汁を含んでこれまた旨い。

 

そううまいうまい言ってると二番のようすけさんが生七味を見せてくれた。

 

 

内容や味付けは極秘だそうで、先代店長の鈴木さんが創作したもの。

この先代店長は別の場所で寿司を握ってる、元々の修行が寿司で晴れて理想の店の大将になった。

という事で次の日はその寿司を食べに行きましたよー。

 

 

いゃぁ、すっかり馴染みにしてもらって、カウンター越しにいろんなお話してですっかり楽しんだ。

まあ2回行ったら常連面するコミュ力は有るようで、出張先に幾つかこういうお店が有るんですね。

なので何が目的の出張なのかなんて事に。

まあいいじゃないでしょうかね、人生楽しく美味しくですよねー。

ごちそうさまでしたーーーーーー、、、、。