藪そばといえばそれは江戸時代から続く日本蕎麦の老舗で。

起源となるのは千駄木団子坂にあった蔦屋という蕎麦屋が評判高く、それが藪の中に店が有ったことからいつしか藪そばと呼ばれたと。

これが1833年(天保4年)で、今から190年も前の事だ。

蔦谷はその後無くなったのだが、浅草蔵前で砂場系の蕎麦屋を営んでいた方が団子坂に有った蔦屋の支店を譲り受け、これが神田藪そばの元になったという。これは1880年(明治13年)の事だという。

大正3年に神田藪の三男が浅草並木町に店を開業、これが並木藪として現在も残り。

戦後昭和27年に並木薮のこれまた当時の三男が分かれて上野池之端に池之端藪そばを興し、これが三大藪そばとして有名になって行くのですね。

ただ池之端藪そばは店主の体調不良や後継ぎの問題で店を閉めていて、現在は神田と浅草の並木だけが残っています。

とするとこの上野藪そばはどうなのだろう、前身は藪安という店でこれが現在の地に明治25年に店を構えたのが始まりという(場所はアメ横通りをJR線を挟んだ東側にある)。

なので上野池之端藪そばとこの上野藪そばとを混同している方が多いようですが、なんらかのかかわりは有るようですが直系という訳ではないようです。

 

 

制作しているのはニップンというメーカー、これ社名をCIしていて旧社名の日本製粉というとよく判るでしょうか。

 

 

乾麺の蕎麦は原材料の50%以上が蕎麦粉じゃないと製品名にそば(蕎麦)とは記載出来ないんですね。

厳密にいうとそれ以下ならば蕎麦粉の含有%をしっかりと表示しなければならない。

なのでこちらは蕎麦粉5割以上に小麦粉と食塩だけ、保存料など入らぬ本物の蕎麦だ。

 

つゆは2種類用意した。

 

 

そば汁ととろろ汁です、長芋をすりすりした。

麦とろには粘りのある大和芋系がいいんですが、蕎麦にはサラリとして麺絡みがいい長芋ですね。

 

 

いや、この蕎麦美味しいですよー。

スルスルと手繰れるしなやかさが有ってそばの味も香りもしっかりとあります。

正直これスーパーの特売だったのでそれ程期待はしていなかったのですが、嬉しい誤算でしたぁ。

 

何時もはおびなたという信州戸隠のメーカーの乾麺買っているのだが。

正直こちらが有れば買って来ちゃうかもです、それくらい気に入りましたよー。

大手のニップンが蕎麦粉と小麦粉と塩だけで作った蕎麦乾麺、半田麺と共に我が家の定番なりますかねぇ。

美味しかったです、ごちそうさまでしたーーーー、、、、。

 

 

追記

神田藪そばの直系は現在並木藪だけでなく、北海道釧路に竹老園東屋総本店として残っている。

現存する北海道最古の日本蕎麦屋だ。

神田藪での修行後明治7年小樽にて屋台での営業形態で始めたようだが3年後には店を構える、函館へ移転したのち戊辰戦争により避難して現在の釧路に店を構えているという。

こちらの蕎麦も機会が有ったら食べてみたいものですね。