前日のネバトロの続きです。

ここ1年ほどになるのだが、週に一度保冷の軽トラで引き売りに来る魚屋が有る。

千住の卸売市場からなのだがなかなか良いものを持ってくる、それだけにお高めであるのだが。

良いものを見ちゃうと私、どうしても食べたくなっちゃうんですねー。

 

先日のトロトロ山掛けの時、他にスミイカとホタテ刺身と合わせてます。

 

 

 

スミイカは東京での名称で本名は剣先イカです、日本海側ではシロイカで太平洋側静岡以西ではヤリイカとかマイカとか。

地方によりいろいろと名が変るイカ族ですが、剣先イカは一番地方名があるイカなんですね。

 

寿司屋ではスルメイカよりも身質が柔らかく握りと合うのでこちらを握ります。

勿論江戸前のイカといえば東京湾のコウイカなのですが(これこちらだとマイカになります)、スミイカもよく扱われます。

アオリイカも握りますが身質がしっかりとして肉厚なスルメイカは握りにはしないんです、が、最近は隠し包丁をたくさん入れて握る所もありますね。

 

ホタテは北海道、でも一昨年の出張で三陸岩手の山田湾産の活け物を食べているので。

あのシャクシャクとした肉厚大玉とはまた違う、ねっとりとしてジューシーで美味しかったです。

やはり日本酒が進んでしまいますねー。

この日はこれを合わせた。

 

 

富士酒造はなんと山形県鶴岡市の蔵だ。

歴史は古く安永7年(1778年)創業の銘醸である。

純米吟醸の芳香且つフルーティーな風合いと共に、純米酒ならではの力強さも併せ持つ。

4合瓶は瞬く間に私の体の中に消え去って行ってしまいましたぁ。

 

 

 

そして先日の今度はネバネバの時。

この時合わせたのははタコ刺しでした。

 

 

 

ミズタコの足だ、青森産です。

ねっとりとした身の部分とコリシコな吸盤とでもうたまりませんねー。

やっぱり進むのは日本酒、困っちゃうな―。

 

この日はこんなのを合わせた。

 

 

私の大好きな千葉は成田の銘醸、鍋店(なべだな)の仁勇生原酒だ。

こいつは絞ってあるだけで日本酒のそのままが味わえる。

勿論現代技術で原酒とはいえ酵母菌はフィルターで取ってあるからいま以上に発酵はしないようになっています。

絞った時のままが瓶から開ければ飲めますよー。

 

ただ原酒は調整する割水していないのでアルコール分は高いです、しぼりたては19度くらいあります(それ以上には酵母菌が自ら造成したアルコールでやられるのでなりません)。

こちらは槽で暫く落ち着かせてあるものの17度ありますから弱い方は注意ですかね。

でもそれだけ力強い味わいで、何よりどぶろくのような芳香さが私を虜にします。

 

 

他にも鯵のなめろうとか。

 

 

この日は大葉が無かったのでミョウガを少々入れてみた。

こういうふうに有り合わせで作っても素材が良ければ美味しく出来ますね。

大ぶりの鯵は脂の乗りも良く旨い、やはり日本酒が進みます。

 

 

なんとこの日はシマアジが有りましたぁ、こりゃたまらんですねー。

これ食べると鯵族の王様って感じがします、食感味ともに正に鯵界の頂点と思いますね。

 

この時に合わせたのはやはり私が大好きな千葉県久留里の銘醸副祝いの生原酒だ。

 

 

これぞ生原酒だ、芳香な搾りたての酒がダイレクトに味わえます。

こちらもフィルターで発酵を止めただけで直に瓶詰、なので度数は18~19度と醸造限界のまま瓶詰めされていますよー。

こちらの蔵はそれほど大きくは無いのですが、しっかりと温度管理のできるタンクや空調設備が有るようで一年中この生原酒が味わえます。

 

 

いゃあ、私毎日こんなことやっている訳ではありませんよー、週一魚屋が来る時の楽しみです。

旨い魚と旨い酒、そうこのローテーション楽しいんで行きましょね。

 

 

 

追記

当方の家系は何と蔵元なんですね、なので日本酒には思い入れがあります。

母方は沼津港の仲買ですからこんな記事を書いているんだと思う。

飲兵衛で海鮮に目が無い訳ですわ。