墨田区曳舟ヨーカドー1階に陣取るすずめ食堂さん、オープン以来から懇意にしています。

 

 

オープン当時はゆいがという長野のラーメン店の東京進出店で、県内に5店舗展開する名店の一支店でした。

同郷で、いち早く東京進出したサイフォンにて一杯づつ鰹出汁を採って有名になった文京区の魚雷や、近くに長野のラーメンをそのまま展開した烈士洵名などを運営するボンドオブハーツ(仲は良いようです)に少し遅れるものの。

今年7月で開店10年を迎えるしっかりと地に足が付いた有名店になった。

思えば開店時は、ゆいがグループ社長自ら店舗に立ち、半年間単身赴任で頑張って礎を構築した。

その時から贔屓にしていたとっても気になる地元のお店です。

現在は独立していて、オープン時からのお2人さんで経営、それぞれ昼夜の担当で他にホールの女性と洗い場担当の男性と3人で営業です。

 

そのオープン時の味は現在も醤油ラーメンとして引き継がれ、豚鶏の醤油に節が強く香る独特のラーメンです。

そして現在のメインは濃口醤油ラーメンという動物が乳化したコクのあるスープがメインとなっているもの。

濃口醤油ラーメンです。

 

 

しっかりと乳化した豚鶏にたっぷりの節が香るのが特徴。

早速スープ頂きましょう。

 

 

濃厚でも浮かぶ油分は少ないです。

だがその乳化スープは色々な食材が溶け込んだ濃厚な物、これが何ともたまらないですよー。

鰹を中心とした宗田や鯖等、コストも考慮しながら工夫して一番おいしい組み合わせを提供しているんじゃないかなぁ。

単なる豚魚にはなっていない、主張する動物と節なんだ。

 

その工夫は具材に対しても。

 

 

チャーシューは何と3種類、左から炙り豚バラに鶏胸と肩ロースの低温チャーだ。

それぞれが大きい訳でなく分厚い訳でもない、標準的なラーメンに搭載される量としては普通。

だが3種類を提供しているという事、原材料の高騰には手間暇で補うという姿勢。

しっかりと人気店になるという事はこういう事なんだと思います。

 

 

麺は低下水な縮れの無い中細麺、加水少な目なのでチュルチュルという訳でなく小麦感を味わって欲しいタイプ。

歯にくっ付く食感は賛否有りますがこれも濃厚スープにしっかりと対応する美味しい麺です。

 

 

始めから柚子が乗ってきます、これは以前は底に沈んで最後に出てきた物。

だが柚子が苦手な方がいるのも確かで、それが結構いるというのも私は把握している。

すずめ食堂さんもその辺は認知しているようで、ダメなら排除できるように敢えて目につくように乗せているのだろう。

だがこの柚子軽く塩漬けになっていてとても良いアクセントだ、苦手な方でもトライして欲しいです。

とにかく各所に配慮がなされてて、10年の経験をしっかりとノウハウとして蓄積しているのが感じられました。

 

美味しいです、丼は最近はやりの三角のスッとしたタイプなのでスープ量は少ないですが完飲してしまう程でしたぁ。

 

店主さんにもお久しぶりですねーと言われてしまいました、コロナもあったけど。

もっと行って味噌などの新しい味にもチャレンジしないとですねー。

おいしかったです、ごちそうさまでしたーーーーーーー、、、。