兵庫相生への出張は午前中の納品のみ、ならばあそこへ行きます、尾道でしょう。
こちらはもう30年前から事あるごとに行っています、初めは偶然の飛び込み。
だが出される料理や女将さんの人と成り、大大将や若大将の腕にほれ込み現在に至っています。
尾道駅より海伝いに左に行くとお店は有る。
ただいまー、っと言って店内に入るとすぐに若大将のしげるさんがいらっしゃい。
女将さんが今回は久ぶりやったねーと、コロナでかなか来れなかったんですよーなんてね。
私が最後に行ったのは2020年の3月、その時はすでにコロナの影響でお客さんは半分以下だった、だがこの時はもう感じさせない位の繁盛です。
店内広く奥座敷も有りますから賑わいはすぐにわかる。
カウンターは7席なので私はいつも予約しているんですよー。
先ずは付きだし、こちらは7種類ほどの中から選べます。
葱ぬたと生を注文。
ぬたは蛸の足の根元部分とのコラボでした、おいしー。
いつの間にか箸にもこんな焼き印が入ってます。
グローバルな展開をという事でしょうね。
私ここで隣の方に関りを持つように今日の魚はどうでしょうかねと白々しく話しかけてしまいます。
常連さんのようですが私は初めての方でした、すると丁寧にしげるさんに聞いてくれる。
こちらは水槽が有りその日に上がった地物の魚が泳いでいます。
というのもこちらは尾道で上がった一番良い物を引いてくるので有名な所、もちろんお値段も良いのだが。
地元の方は何か良いことが有った時に行くという銘店なんです。
この日もまだアコウ(キジハタ)はいた、だがそろそろ終わりの時期だ、冬のアコウは尾道を代表する魚なんですね。
対して暖かい時には何といってもオコゼです、今日は朝どれの良いオコゼが入っているとの事。
水槽を見るとー。
立派な奴がいますよー、この迷彩柄の強面がとっても上品で骨までうまいんですねー。
先ずはお造り、薄造りできます。
〆たばかりなので物凄い弾力が有る、だが噛みしめると口中にはその姿からは想像出来ないような旨みが充満しますよー。
肝と胃袋もさっと湯通しして添えられる。
これまたたまりません、サイコーです。
酒が進む、広島の亀齢の本醸造酒を冷で頂きます。
お隣の方は何とお医者さんで築地の癌研に5年いらっしゃったという。
今は地元広島県の要請で普段は広島市内の総合病院勤務なのだが、生口島の診療所に院長が休みの時にその代役として来ているのだという。
この後は私の理想通りに先生と盛り上がり始めます。
その先生曰く、今日の白和えは絶品だよと。
なので白和えを頂く。
こちらの白和えは秋口から冬の間だけで今時期はもう無いんですが、今日は有るのだとか。
画像中茶色っぽく見えるのは何と柿です、さう、なので秋から冬までなんですね。
今回は奇跡的に良い柿が入手できたので有るのだそう。
私柿の白和えなんて食べるの始めでしたが、成程程よい甘さでこれ日本酒と合いますねー。
そんなこんなでオコゼの第2陣がやって来ました。
骨と頭の唐揚げです、これがまた美味いのなんのって、、、、。
ぱりっばりでこれも酒が進みますねー。
何時もは最後大将にちょっと握ってもらうのだが、先生が私にこの辺の握り寿司は今一でしょうと。
そう、築地に5年居たこの方はこちらのイカったネタは今一と思っているようです、すみませんがこれには私も同意なんですが。
そしたら先生、大将の押しずし旨いよーと、昔ながらのこの辺りの押しずしなんだそう。
勿論頂いてみた。
なんとあなごのつけ焼きに鯛のでんぶだ。
押しずしと言うからてっきり関西風の物を想像していたのだがこれが尾道の押しずしなんですね。
成る程美味しく頂きましたよー。
こちらはいつもいろいろな方と出会い楽しい夜を過ごしています。
地元の陶芸家の方とか、取材で来ていた広島新聞の記者さんとか(奥さんが足立区出身でこれまた盛り上がった)。
今回も良い方と巡り会えたし、水曜日には殆どここにいますとの事、再会を約束し店を出ました。
本当に美味しくて楽しくてホッとするお店。
次の仕事も決まりそうで今年はまた来れるようです、楽しみです。
とっても満足です、ごちそうさまでしたー、、、。
追記
ホテルへの帰りこんなところがある。
JR山陽本線のアンダーパス、この何十年も前に作られた道は現在も車も人も使ってます。
ホテルはα1に泊まってる、ポイントを見ると30になってます、10ポイントで一泊サービスなのですがこれは一度使っています。
こちらを使う前は向島(むかいしま)にある造船所用の滞在型のホテルへ泊っていたから尾道には40回以上来ているという事ですね。
あの入り組んだ坂の町もすべて頭に入ってる、第2の故郷でしょうかね。