何気に立て続けに買ってしまった107と113であるが。

最近はとっても気軽に持ち出せる113の方を持って出ることが多い。

それは軽くて軽快、コートのポケットに入ってしまうその機動性と。

私自身の撮る対象に関しては35㎜の単焦点でも全く問題が無いからだ。

引けば28㎜寄れば50㎜とのスタンスは分かっているので不自由は無い。

なので最近はtype113ばかりを持って出てる。

でもですね、初めての場所へ行く時等、どんな対象が有るか判らない時にはズームの107を持って出ます。

 

 

この2台ボディに関しては共通で付いているレンズが違うだけで。

113が35㎜f1.7の単焦点だが明るいレンズ、107は28~70㎜f3.5~6.4というズームレンズが付いています(何れも35ミリ換算)。

 

107には純正のグリップを付けている、これが付くとズームで重いボディがさらに重くなるのですが。

それは113と比べての事で片手でぶら下げているのには全く苦には成らない。

こうして比べてみると同じボディとは思えない位違う。

 

 

107が1クラス大きなボディのようなのだ。

 

撮影時は短いストラップに手を通してぐるぐるしてからグリップします。

 

 

107のを上から見ると。

 

 

中指以下が引っかかってしっかりと握れる、手下げた時にはグリップが引っかかりになって具合がいい。

113の方は。

 

 

こんな感じで指でつまむ感じだ、これでもホールドできるのは軽いからだ。

 

発売時期が1年違うだけのこの2機種、何と機能的にも結構違います。

その最たるものはオートフォーカス。

どちらも11点の多点フォーカスですが、そのアルゴリズムがかなり違います。

 

 

35㎜単焦点の113は解放f値が小さいからか1点部分を表示することが多い、手前に人物等が有ってそれがセンターからずれているなどという時にはセンター以外の人物にフォーカスしますが通常は殆どセンター1点にフォーカスポイントが表示される。

なのでシャッター半押しでAFロックをかけて撮るという古典的なオートフォーカスが主になる。

また開放での被写界深度が狭いのでそれを補うのに近距離ではそれを稼ぐべくカメラが絞ってきます。

1メートル以内だと絞り値を手動で1.7にしても表示は2.5以下にはならない。

これは極近距離の時だけの機能ですので作画には影響しない。

かえってこの機能のおかげで外さず撮れたりします。

 

 

対して28-70㎜㎜でf値もそれなりな107の方は、深度内に有るフォーカスポイントが全部表示になる。

撮影しているとこちらの方がストレスなく撮れるし、仕上がりも確かで外す事は無い。

 

なので107はほぼカメラ任せで撮影できますが、113の方は積極的なピントへの関りが必要になります。

これはどちらが良いかというよりも使い手の範疇で何とでもなる。

解放が明るく深度の狭い113はやはりきっちりと合わせたいし、107のカメラ任せも良いと思う(勿論ここぞと思う時には積極的に切り替えますよ)。

これが1年での進化なのかは不明です、多分107は広角で撮ることが多いとの判断なのかと推測しています。

 

撮影スタイルもファインダーをうーんと覗き込むよりも、背面液晶で感覚的に撮った方が私には良い感じです。

カメラアングルにも自由度が有りますしね。

ピントの合っているところは液晶で確認出来るし、思った時にパッと対応できると。

なのでこの2台+114売ってQを買うか迷っていたのですが当分こちらで行きましょうかね。

なによりスペックがどうとかよりも楽しく撮れるのが一番ですからねー。

 

 

LEICA Ⅹ type113