さて先日の飯田商店店主、飯田将太しが監修したシン・ゲンコツらぁめんを堪能させていただいて。
元になっているゲンコツらぁめんを再度確認したくて行ってみた。
場所は前回と同じ江東区の砂町商店街入り口のお店だ。
この日も昼時を外していたのだが6割くらいの客の入り、以前だと1時半すぎれば数人程度だったので何故か最近繁盛していますねー。
券売機で表題のゲンコツらぁめんを、かなり久しぶりだが何度も食べていますからね。
でもそれは醤油味の方でして。
シンが塩味だったのでこちらも塩で、更にチャーシューメンにして比較してみましょう。
ゲンコツらぁめん塩チャーシュー麺ですー。
びしりと背脂が表面を覆っている、相変わらず美味しそうですねー。
ではスープを。
濃厚そうな見た目は乳化した豚骨スープに背脂がびしりと浮かぶ、早速一啜りー。
いゃあ、旨いなぁ、見た目まんまの豚骨スープだ。
それはまず博多のように白濁した豚骨スープの旨みが、味の傾向も博多っぽい。
そこへたっぷりのみぞれ背脂が表面を覆って、更に豚感をアップさせている。
背脂がびっしりと浮かぶといえば千駄ヶ谷ホープ軒に代表される東京豚骨だ、更に継承する型の環七背脂チャッチャ系である。
少し前からは新潟燕三条系もこの形態である、だが。
これらは全て豚骨ベースではあるが醤油味なのだ、もちろん花月嵐のゲンコツらぁめんにも醤油味は有る。
決定的に違うのは東京豚骨や燕三条が濃厚ではあるものの乳化スープでは無い事。
このように白濁した乳化スープに背脂が浮かぶのはあまり無いんじゃないかな。
啜るレンゲも止まりませんね、現在のゲンコツらぁめんはかなり洗礼されていてとっても美味しくなっていますよー。
というのも花月嵐のゲンコツ登場時はしつこいだのおなか壊すだのさんざん言われていたんですね。
でもここまで生き残ってさらに拡張しているのは企業としての努力も流石だと思います。
麺は細めの多加水麺、角切りで適度に縮れが入る。
低かん水で卵も多くなくてスルスルと啜れます、箸で伸ばすとビヨーンと伸びる歯切れのよいタイプで私好きですねー。
チャーシューはお店レギュラー共通の物、軟らかジューシーだがシンの方のほろほろに柔らかいのと違って食感はしっかりある。
味付けがしっかり醤油味でちとしょっぱいのですが、シンの方もそょっばかったのでこれもお店の傾向でしょうか。
半分の茹で玉子も入りますね硬めで味付け無しのホントの茹で玉子です。
これが塩分無いから箸休めになる。
大きめのメンマは軟タイプ、途中でホッとする。
お店ではゲンコツらぁめんには卓上ブラぺがベストフィットとの提示が。
なのでー。
これは美味いですよね、豚骨にブラぺの主張が絶妙に絡み合います。
更に箸が進む、レンゲも同様だ。
ここで壺ニラ、これも花月嵐のオリジナル卓上調味料だ。
結構以前から有る物なのだがいつのまにかモヤシでかさ増しするようになってる。
でもその攻撃性はそのままで、ツボに書かれているように入れすぎには注意だ。
それは辛さが強いというだけでなく、味までも破壊してしまうので。
このゲンコツらぁめん塩にはこの量でも十分です、元味を残すなら半分くらいでもいいだろう。
だが辛さを加えたスープと、ニラを噛んだ時の風味はインパクト十分です。
なのであまり広がらないようにゾーン分けして食べるのが楽しいですね。
私は黄金味噌らぁめんや、ちと甘い道頓堀らぁめんにこそこの壺ニラが合うのだと思っています。
久しぶりのゲンコツらぁめんでしたし、塩は更に久しぶりだ。
だが記憶通りの美味しさで、このメニューが有るからこその他の展開も出来るのだと納得しました。
シン・ゲンコツらぁめんは新たな解釈で驚きましたが。
この定番ゲンコツらぁめん塩もとっても美味しいですよー。
ごちそうさまでしたー。