ちょっと放置状態だったこいつを現状復帰させた。
日本のハンドメイド工房コンバット製のストラトキャスターだ。
今回手を入れるのはピックアップの交換とピックガードの交換。
合わせて指板のメンテナンスだ。
全てをバラします。
ピックガード周りをばらす。
今回交換するピックガードはパールアイボリーのもの。
ピックアップはダンカンのものに。
今までのリヤはダンカンのJB4jrというシングルサイズのハムバッカー。
JB4という私の好きなハムバッカーのストラトシングルサイズの物。
今回交換するのはSSL3というシングルコイルの中からハイパワーなものを選択、パワーは有りながらシングルっぽいサウンドを求めた。
これよりも更にパワーがあるSSL4というのもありますがファット過ぎシングルらしさがなくなってしまうのでこいつにした。
このストラトなどのフェンダーギター創始者、レオ・フェンダーが設計したギターはネックが組み立てに有利な取り外せる(デタッチャブル)構造になっている。
フレットをマスキングして金属磨きで磨き上げます。
このピカール・ネオは旧来のピカールよりも匂いも少なくて使い勝手がいい。
このネックはバーズアイ・メイプルという貴重な木材にて作られている。
メイプルはカエデ系の北洋材でカナダの国旗にもなっている程カナダ産が多い。
洋菓子に使われるメイプルシロップはこの材の樹液から作られる。
中でも環境の悪い場所で成長した木からこのバーズアイ材は出るようです。
英名バーズアイというのはその名の通り鳥の目という意味で見たままです、日本名玉杢(たまもく)と呼ばれる玉状の木目がびしりと入っています。
この木目はそれだけでも貴重なのですが、木材としても大変強度があり固いんですねー。
ネック材としては最高の物で、私のNo1なJAMES TYLERもこの仕様だ。
更に指板材はエボニーである。
和名黒檀というこの木材は古くから楽器材に使われ、バイオリン等の弦楽器では定番です。
やはり固く密度も高いので減りも少なく、楽器の鳴りにはかなり寄与する木材です(超高級仏壇にも使われて数100年持つとか)。
加工に当たりストラトのパーツにはアメリカインチ規格のものとミリ規格のものがある。
本来は当然アメリカインチなのだが国産やヨーロッパ物にはミリ規格のものが混在します。
それ以外にも例えばピックガードの取り付けピッチなど細かく異なるものがある。
今回用意したピックガードも穴位置が微妙に異なる。
なのでこんな改装しています、、、。
栂(ツガ)等の固い木材の丸棒を今までの穴をこの丸棒に合わせて開けなおして打ち込みます。
なんて言うとかっこいいですが、実際は爪楊枝の先を切って打ち込んでるんですがね。
この時ごく少量ですがセットボンドも使用します。
そして新しいピックガードに合わせて下穴を開けなおします。
ドリルで木ネジより小さい穴を開け直す、これで新しいピックガードもしっかりと取り付けられます。
全てを組み上げて全体をクリーニングして弦を張って完成です。
いい感じに仕上がりましたよー。
音出し確認して作動もOKです。
出てくるサウンドは張りのあるストラトサウンド。
ボディ材はストラト定番のアルダーです、固いバーズアイメイプルのネックにより引き締まったサスティーンのある出音になっていますよー。
これで現場復帰ですね。
フェスタレッドという色はフェンダーのカタログに掲載された色名で赤というより橙に近いか。
私の師、ゲイリー・ムーア師匠が使用していて惚れ込んだ。
始めて見たのは鈴木茂氏(はっぴいえんど→ハックルベリー、ソロ等)の物で。
アルバム、バンドワゴン凱旋での渋谷公会堂です。
さて当方のバンドの再開はいつになるか、それほど先ではないようですかね。
少しは弾いてはいるものの依然と比べたらぜんぜんです。
なまった腕をリハビリしないとですねー。