クラッチの切れが悪いCⅡ72、当初はクラッチ板の減りからリプロパーツで交換したら温まると切が悪くなるという物だったのだが、。

 

 

このとき使ったクラッチ板はCB72に使って具合の良かったもの、定評あるKIWAMIブランドの物だ、。

だかこれはCⅡ72には合わなかったようです、、。

それはこの72系は何タイプもの仕様が有って、販売しながらも改良を続けていった結果色々なバージョンが生まれることになるのですねー、。

今回はどのタイプが私のCⅡ72に合うのか3種類を用意してみた、、。

というのも現在入っているのは一度交換した物で始めに付いていたのは工房の産廃処理時に捨てられてしまったようなんです、、。

 

 

左端が4枚プレートで中央と右は5枚プレートである、。

72系は初期から63年あたりまでは4枚プレートでそれ以降CⅢ72になる当たりの64年位から5枚になっているという、更に実物は確認していないが後期のサービスマニュアルには6枚プレートなんてのも描かれていますね、。

ケースとインナーはどれも同じようだが4枚ブレード用のインナープレッシャーには滑油抜けの穴が4ヵ所開いています、。

 

4枚ブレードの内容は、。

 

 

普通にプレッシャープレートとクラッチ板が交互に挟まる物、一番下のブレードだけ少し厚みが多い、。

 

5枚ブレードも、、。

 

 

こちらもプッシャープレートとクラッチ板が交互に入る、気持ち4枚の物よりもクラッチプレートの接する面が円周上に狭くなってて、この部分で容量を調整しているか、。

こちらは全てのプレッシャープレートが同じ厚みです、勿論ブレードクラッチ板とも4枚の物より薄くなってトータルの厚みは一緒だ、。

 

そしてもう一つの5枚プレートが、これがかなりの曲者で、、。

 

 

クラッチ板の間に有るはずのプレッシャープレートが無い!!?なんだこれは???、。

こんなクラッチ始めて見ましたよー、これじゃ擦動面は始めの一枚の外側と最後の一枚の裏側しかないじゃん、つまり単板と同じって事ですよー、、。

ただしクラッチ板が全部くっつかないと動力は伝わらないのは確かだが、、、。

そしてこのプレッシャープレートが無い分辻褄合わせがしてある、。

 

 

一番上のプレートが異様に厚くなっています、、。

他と比べて見るとー、、。

 

 

全体での厚みは同じになっていますが、なんじゃこりゃ、、。

 

 

うーんこんなんでちゃんと動くのか、いやこうして在るのだから動くのでしょうねー、。

何だか試してみたらとの悪魔の囁きがぁ、、。

でも早く元に戻して乗りたいから、ここは63年頃まで標準だった4枚プレートの物を付けて見ようかな、、。

 

 

しかしこうも違うとどれが正解なのかが分からなくなってきますねー、。

何はともあれやってみましょう、、。