我々下町人が子供の頃より親しんできたもんじゃ焼き、、。

だがこれが地域によって食べ方が微妙に違うんですねー、、。

 

全国的に有名な月島と私の生まれ育った大川(隅田川)の少し上流である向島、浅草、千住界隈とでは違うんですよ、、。

 

お店は以前に何度か紹介している一見さんではまず到達しないお店だ、、。

 

 

左が居酒屋で右の奥がもんじゃ、お好み焼き屋さんですよー、。

そう、居酒屋ともんじゃ屋は同一の建物内で手前が居酒屋、奥と二階がもんじゃさんです、、。

 

なのでもんじゃさんの方でも居酒屋メニューが頼めます、、。

この日は定番のもつ煮込みと、、。

 

 

鯵のタタキを頼みましたぁ、、。

 

 

もんじゃはもちろん色々と食べますが、この日のハイライトはかなり変わり種を、、。

カレーもんじゃニンニクニラ入りです、結構強烈なオーダーですよー、、。

 

 

たっぷりのニラにおろしニンニクもかなり入っているのが判るでしょうか、、。

これが焼いているとたまらないオイニーを発するんですよ、、。

 

 

こちらのもんじゃは月島と違って土手は作らない、、。

今のもんじゃは月島に習って量が多すぎるんですね、なので2回に分けて作ったりします、、。

 

昔のこちらのもんじゃは先ず駄菓子屋に有った駄菓子屋もんじゃと、店もんじゃとに分かれる、。

駄菓子屋もんじゃはそれこそ子供たちの物でその量はお椀に半分ほどの量なのだ、正に駄菓子、。

店もんじゃもその流れでかそんなに量は多くなく、なので安くて沢山の種類が食べられた、。

私はその方がいいと思うのだが、ご時世か量は月島に追随し価格も結構な物になってしまっています、。

 

駄菓子屋もんじゃは具もそれほど入っていないので、お椀そのままさっと鉄板に流す、、。

子供たちは鉄板の廻りに立って自分の流す場所を確保しました、。そう、ひしめき合って食べていたんですねー、、。

 

店もんじゃは先ず具材を鉄板に乗せて、ざく切りキャベツをさらに細かくする作業を行います、、。

 

 

ハガシ(こちらではヘラじゃ無くてハガシって言います)で鉄板に向かってチャンチャンと主にキャベツを細かく刻んでいきます、。これは各自の好みでなのでやらなくても良いという方もいますが、、。

小さなもんじゃハガシで食べるのにはある程度細かくしないと食べにくいですからこうするんですね、。

 

そして、ここが月島との一番の違いで、、。

おせんべいを先ず作り始めるんですねー、、、。

いわいるお焦げなんですが、これが月島だと食べ終わる頃に底に出来るものなのですが、。

こちらではこれを先に作り始めるんですよー、、。

 

 

こうして端の方を薄ーく伸ばして作って行きます、当然本体も混ぜ混ぜして均等に火を通す、。

これが結構年季というか腕が試されるんですよねー、(笑)、。

 

そうして本体もんじゃとせんべいが出来ましたら、、。

 

 

こうして食べます、、、。

この時に必要なのがもんじゃハガシの扱い方ですが、、。

重要な事がまだあります、それはもんじゃハガシの形状、、、。

 

 

こうして普通の大きなハガシと同じように角度が付いているものではこちらのもんじゃの食べ方が難しいんですねー、、、。

角度が無い一直線の物が本物なんですよ、、。

 

 

このタイプが出てこない所は先ず歴史のある店主の店では無いです、断言しますよ、、。

それはこういう事なんですよ、、。

 

先ずもんじゃハガシでぎゅっともんじゃを鉄板に押し付けてー、、、。

 

 

これをくるっと返して乗せるんですね、、、。

 

 

角度が付いたやつだとこれが難しい、、。

すくって食べるのにはいいんですがやはりこうして食べるのが昔からの流儀なんですね、、。

勿論このまま口にほおばるんですが、これかなり熱々でしょ、、。

なのでハガシを歯で噛むようにして唇では無く歯でフーフーしながら口中へ入れるんです、判るかなぁ、、。

 

そして先ほどのおせんべいですが、、。

勿論そのままパリパリと食べても香ばしくて美味しいですが、、。

 

ハガシに乗せたもんじゃの粘度を利用して、、。

 

 

細かくしたおせんべいにチョンとつけて、、。

またくるっと返すと、、。

 

 

こんな感じでせんべいともんじゃのマリアージュを楽しむんですねーーー、、。

これが香ばしくって美味しいんですよ、とってもお勧めですよーー、。

 

当然お酒も進んでいますよー、、。

 

 

レモンハイジョッキダブルです、、。通常のレモンハイのジョッキサイズにレモンと焼酎をダブルにした物、。

勿論メニューには無いですがちゃんと通ずるのがここ下町なんですねー、、。

 

数種のもんじゃを楽しんだら、この後お好み焼きを、、。

 

牛天といいます、これも他ではあまり無いんじゃないかなぁ、、。

牛そぼろが入ってネギとキャベツと紅ショウガ少々のお好み焼きだ、、、。

 

牛そぼろとは人形町今半等で有名な牛ひき肉を醤油、味醂などで煮付けた牛肉の佃煮の事だ、。

勿論各お店で作られる物なので店によってその甘辛さには特徴がある、、。

わたしはこの牛天というものが東京のお好み焼きの真髄では無いかと思っています、、。

 

 

昔は縦横に切り分けたものだが、現在は時流によりかピザ風に切り分けている、、。

でもこれにかけるのはこれまた東京のお好み焼きの確定、、。

 

 

ウスターソースだ、、。

そう、私が小学低学年のころまでは下町にはウスターソースしか無かったんだ、(いやとんかつ屋などでは有ったのだが一般的では無かったんですね)、。

それも空いた一升瓶を持って酒屋さんで量り売りで買っていたのだ(半世紀前ですからねー)、。

 

かつお節をタップリ乗せてオタフクソースにマヨネーズという方に一度味わっていただきたいと、。

シンプル極み無いですがこれぞ東京下町のお好み焼きですよ、、。

まあ、物足りないでしょうが、。一度やってみて先人のを味わってみるのも良いかと思いますよー、(私はこれからもこれ一択で食べますよ。勿論広島式とか関西風はそれに習います)、。

 

久ぶりでした、。しこたま食べてしこたま飲んで、連れも子供も満腹充実と、、。

 

おいしかったぁ、ごちそうさまでしたーーーー、、。