当施設での一番新しい野外展示機体、二式大艇です、、。
展示館より道路を挟んだ側に有ります、、。
この画像見れば馬鹿じゃない?と、そう思う展示になっていました、、。
正面から捉えようと移動するのですが、どうにもフェニックスの植え込みが邪魔をして上手く撮影できない、、。
6年ほど前に訪れた時にはまだここまで成長していなかったのでしっかりと正面が撮影できました、。
これは何とかしていただきたいですね、何考えて造園しているのか良く解りません、、。
雄大なその容姿はいつ見ても感銘します、、。
この機体は戦後アメリカへ拿捕されて、後に保存終了との事を受けて日本船舶振興会(競艇の団体です)が当時の会長笹川氏の意向にて同振興会が運営していた東京お台場の船の科学館が引き取り、化学館が休館という事で海上自衛隊が無償供与にて引き取り現在ここへ展示されています、、。
終戦当時アメリカ軍へ引き渡しの為七尾より間飛行場へ搬送されるときに、同行したアメリカ軍のPBYカタリナ飛行艇との圧倒的な性能差によりカタリナに合わせて飛ぶのが面倒であったとされているほどの高性能でした、、。
武装もかなりの重武装でアメリカが標準とした12.7ミリでは無く20ミリ機銃を5門装備し、7.7ミリも4門(内3門は予備とされる)、。
アメリカ戦闘機との空中戦で、初めて出会った戦闘機乗りは甘く見たか2機撃墜という戦果も果たしています、、。
堤体には離水時に抵抗を発生しないように通称カツオブシと呼ばれる追加物が有ります、、。
実はこれ、形は違えど現在のUS-2にも装備されているんですね、、。
というか、天才設計士菊川技師の設計は、。現在のUS-2でもほぼ変わらない艇体を継承しているという、、。
波消し版等の工夫はあれど、ほぼ同じ過程で現在も高性能というのは基礎設計費が如何に凄かったという事ですね、。
流石に翼には何本もの補強が施されています、、、。
でも後世に残そうという気概は感じられますが、、。
やはりスミソニアンの様な、大きな野内展示が出来る施設への移設が渇望されますねー、、、。
前回私が訪れた時は何と機内に入れる展示だったんですよーー、、
仮眠施設やオープンながらトイレ(和式便器)もあってかなり興味深い物でした、、。
経年変化していくわけで継続は無理なのでしょうが(各務ヶ原の104も昔はコクピットに座れましたしね)、。
一期でも早く予算を付けて頂いてせめて直射日光を避けられる屋根位は設置していただきたいと思います、、。
実は私はこの二式大艇こそがこの鹿屋航空基地資料館の一番の展示物であると思っています、、。
素晴らしい資産を引き継いでいきたいです、、、。