私は来客などでちょくちょくなのですが、連れと子供は久しぶりです、、。

寿司食べたいとの事なので行って来ましたよー、、。

 

ここはもう20年以上通っています、ブログに旧来の方ならお馴染みの店ですねー、、。

下町向島の端っこに有る、江戸前寿司の私は名店と思っています、。

 

入ると私酒以外の注文をいっさいいたしません、すでに阿吽の呼吸で当日のお勧めを出してくれます、。

 

 

先ずはお通し代わりの山かけから、、。

私尿酸値に反応するタイプなのですので(7以下でも出ます)ビールは1杯まで、。

早々に日本酒にスイッチで進みますよー、、。

ここの日本酒は秋田の高清水だ、普通酒では有るが香りが良く私がお願いしてここの酒はこれになっています、、。夏場でもぬる燗にしますよ、、。

 

今日は赤貝の良い物が入ってるなと思ったらやはりすぐに出て来た、、。

 

 

もうぷりっぷりというよりこりっこりである、、。

貝は何より鮮度である、あけた瞬間からダメになって行く食材で有る、、。

口中に広がるのはひたすらにこの貝の旨さで、生臭さ等は一切ない、、。

 

連れ、というよりも女性は貝が大好きですよねー、、。

サザエが出て来た、しかも壺焼きだ、、。

 

 

私はサザエやアワビは火を通した方が美味いという持論が有る、、。

勿論あのコリコリとした食感は水貝などで味わえばうまいのだが、、。

だが貝が持つうま味成分であるコハク酸は過熱して出る、アサリやシジミの汁などはその最たるものである、、。なので加熱が良いと、、。

肝がいいよね、これはやはり焼きじゃないとねー、、、。

 

子供用の寿司が出て来たむ、、。

 

 

これ子供なので貝抜き光物抜きさび抜きとのオーダー物、、。

大人のオーダーならば二度と連れてこないのだが、まあ子供用という事で、、。

エビは活けの才巻エビ(車エビの小型の物)を串に刺して丁寧に茹でている、なので瑞々しくプリッとして美味しい、。入荷したばかりならば活けをを生で剥いてくれる、。

つまりは活けの物を茹でている訳でこの辺の拘りにもここへ来るわけが有るのだ、、。

 

この日は大きなもう車エビと言える物も有って、別に握ってくれたのだが、、。

 

 

見ての通り大きいので2巻分あった、、。

寿司としては邪道だが、こういうのも楽しいですよねー、、。

定番マグロは、、。

 

 

この日はカマトロ、今日のはインドマグロですと正直に言ってくれます、、。

いやいや、インドだってシビに負けないくらいの物有りますからね、見立てが良ければ何も問題ない、、。

上質な脂が舌にとろけてすぐに無くなっちゃう、うまいなぁ、、、。

 

 

ここが好きなのはいつ来てもちゃんとしっかりとした江戸前の握りが食べられるからなんですねー、。

煮濱だ、、、。

 

 

蛤を煮たものなのだが、。

これは如何に丁寧に煮てもかなり縮んでしまう、なので大きなものが使われる、、。

その手間と原価を考えるとかなりの物なのだが、ここは普通に出してきます、。

やはりコハク酸は過熱してこそ、とっても美味い、、。

 

続いて煮イカ、、。

 

 

ここで扱う烏賊は生の握りでもスミイカだ、、。

江戸前では真イカというのだが、いわいる甲イカという物、、。

千葉県産の物である、、。生でねっとりとした旨みと食感で、。

この煮イカは煮過ぎずシコっとした食感を残して絶妙の茹で加減、味加減だ、、、。

 

 

そして本日のメインはこれ、、。

 

 

イワシだ、、、。

昔は(昭和40年代までは)大衆魚の鰯は下魚とされ寿司にはならなかった、第一その頃までは生で食べる鮮度を保持できる流通も無かった、、。

現在では梅雨イワシと言われるほどのネタになっています、今まさにはしりの季節ですねー、。

この時期に夏の産卵を控え脂がのってくるのですね、、。

もう口中に旨みが広がって、生きててよかった―は大げさじゃないですよー、。

 

ここは江戸前寿司、なので鮮度抜群のネタは殻に包まれた貝類以外は熟成である、。

その時、その仕入れによりおやじが吟味して調整して出してきます(なのでカウンターのネタケースには大したものが無い、ちゃんとカウンター下の冷蔵庫にしまってあるんですねー)、。

新鮮ないかったネタは口中でほどけてシャリと合わさる握り寿司には合わないんですねー、、。

ここが地方の漁港などの寿司店との違いだ、鮮度第一主義では無い、、。

 

この鰯はそれでも3日ほどだという、やはり青魚は早めに出してきますね、、。

白身の例えばスズキなんか昆布〆にして1週間以上してから出してくる時も有りますよー、、。

 

 

はい、この日も大満足で、。〆に出されるシジミの赤ダシ(これがまたかなり旨い、大粒のシジミに赤だしに、ちょこっと柚子胡椒が入るのですがこれがまた長崎の料理人が作って送ってくれる本物です)でフィニッシュです、、。

 

この後はいよいよ待ちに待ったシンコ(コハダの幼魚)の旬を迎えます、これまた楽しみですねー、、。

 

という訳で大大大満足でしたぁ、、。

初めに何も注文しないと書きましたがこの内容です、、。

しかも支払いもしないで帰ります、後日まとめてって事でお金持たずに行ってもOKなんですね、。

これは親の代からこうだったんですよ、下町にはそういう文化も有るんですねー、、。

 

 

おいしかったです、ごちそうさまでしたーーーーー。