創業は大正時代もう100年になろうか、戦災で焼けているので建物は戦後すぐの物、。
あのエノケン、ロッパも通ったという名店なのだが、、。
観光客からするとその店の佇まいからか最近は解る方がいないというか、何時も空いているのがちょっと寂しい多から家さん、、。
先日ロス在住のの友人が来た時に寄ったのだがその時は臨休で振られましたのでリベンジです、、。
連れとさわやかな日差しの下行って来ましたよーー、、。

何時もなら夜に来ておまかせ天ぷらを頼んで一杯やるのだが、(このおまかせがとっても良くって、時価でも2000円位なのでかなり満足できる、必ず季節の旬を入れて来て春先に稚鮎を出して来たことが有った、。今なら走りのハゼかサヨリでしょうかね)、、。
今回は昼なので丼ぶりにしました(のんべですが昼酒はしませんので)、、。
店一売りの江戸前丼だ、これでたったの1800円、、。

いやあ豪勢な井出達です、。その名の通り江戸前の具材で出来た天丼ですよー、、。
でもね、私的のはあれれって思う事が、、、。それは皆さんが喜ぶと思う大きなアナゴだ、、。
以前のはめそっこと呼ばれるこの半分くらいの小さなものだったのだ、、。
それが時流にか大きなアナゴがドーンと乗ってしまっています、、。これは正直残念です、、。
それはアナゴってのは江戸前ではいわいる真アナゴの事で、こいつは大きくなりすぎると大味になってしまうのだ、、。
なので、。天婦羅にするならばこの半分くらい、。寿司屋の煮アナゴにするなら1/3位のサイズがベストである、。
以前はそういったサイズの物で提供されていたのだが、。消費する側の質の低下(失礼な表現ですみませんが)により、こんなに大きなアナゴになってしまってますねー、、。
それは他のネタを見てもらうと良く解る、、。
下段は左から黒い尻尾のメゴチ、芝エビ、キスだ、、、。
皆小さいでしょう、、。それはこのサイズが天ぷらにすると一番美味しいから、、。
どれも5~6センチ位の物を、丁寧にさいてネタを造る、、。この手間なんですねーーー、、。
そう、寿司屋のシンコと同じだ、、、。
美味しい物を食べていただくのには手間暇を惜しまない、そういった職人の魂を感じる天丼なんですねー、、。
芝エビは3連に連なって揚げて有る、そのまま食べてくれという事なんですねー、、。
更に私がここを大好きな理由はやはり揚げ方の妙、。薄い衣でしっかりと包まれていて、、。
側はカリッと中はフワッした蒸し状態になっている、、。
そう、有る銀座の名店の大将は、天ぷらは蒸し料理だといっていましたね、、。
連れは芝エビとアナゴの天丼、、、。

ただこの日は芝エビが十分な量確保できなかったようで、メニューには巻きエビが入りますと有りました、。
大きいのが巻きエビで車エビの若いやつです、グレードは落とさないように配慮しています、、。
こちらもお安くて1400円です、、。味噌と香の物が付いてこの値段だと、いくら安くてもチェーンの物と1000円違わないですからねー、、。
東京下町の天ぷらは綿実油にごま油を多くブレンドしたもので揚げる、なので色が黒っぽい、、。
だがこの胡麻油が上質な物であるととっても香ばしくて、下町民としてはもうこれでなくっちゃなんですね、。
丼汁もこれまた黒い物、、。
なので関西以西の方達からすると見た目からしょっぱい物と始めから定義される、、。
だがしょっぱくは無いんですよー、、。それはラーメンや蕎麦うどんもそうなのですが丼汁に塩はそれほど使われてはいないのだ、。薄口しょうゆは濃い口しょうゆよりも塩分は高いですしね、、。
しかもここの汁は甘さもかなり控えて有る、なので軽くてどんどん入っていくのだ、、。
いやぁ、久しぶりでしたが流石の美味しさでした、、。
思えば私が初方してから40年は経ちます、偶然入ったのが二十そこそこ、、。
でも日の時の衝撃以来で今に続いています、、。
相変わらずぶっきらぼうな店主ですが、その味は一級品なので、、。
一度は訪れて頂きたいと思うお店です、、。場所は国際通りのROX並び、店はお世辞にもきれいでは無いですがもしよろしければです、、、。
久しぶりでしたがやはりとっても美味しかったです、ごちそうさまでしたぁーーーーーー。
追記
大きなアナゴはうまくない趣旨書きましたが゛、これは真アナゴに限ったことです、、。
天婦羅には黒アナゴという種も珍重されます、。これなどは体長1メートルにもなるアナゴなんですね、。
ここの近くに有名な土手の伊勢屋さんという吉原大門近くの名店の息子さんが出したお店が有って、。
そこで出される天丼にはコの黒アナゴが使われているようですよ(てか店前の水槽で泳いでます)、。
なのでアナゴ大きさは種に依ってという事ですよー、、。