何時もの通勤路、路地の角地に4台分の小さなパーキングが有る、、。
いつものように前を通ると、見慣れない車が止まっているじゃないですかぁ、、。

ありゃりゃー、これはイセッタじゃないですかぁ、、。
でもなんか違うぞ、BMWの方じゃなく本家イタリアのISO社の方の物なのかなぁ、、。
その辺の情報は少ないので何とも確認しようがないです、。
横に回ってみると、、。

キャンバス製のトップはイセッタと同じだが、ウインドゥが大きくて遊園地の乗り物みたいだ、、。
前に回ってみましょう、、。

益々イセッタである、このフロントがドアになって手前から乗り降りするレイアウト、、。
これなんでしょうかね、唯一の手掛かりは右ハンドルという事、英国車と思われる、。
調べるとやはり英国製のトロ―ジャンという車両でした、でもこれがやはりドイツメーカーのライセンスだという、。
元になっているのは航空機メーカーとして有名なハインケル社のカビーネという車両でした、、。
戦後は復興のためBMWもメッサーシュミットもこのような国民車を作っていた、、。
日本も中島飛行機はいくつかに分かれその一つの富士重工(現スバル)となってラビットを作りスバル360を作ったし、。
三菱重工も新三菱重工となり(現在は三菱重工に戻る)シルバーピジョンを作りミニカを作った、。
ハインケルもこれイセッタをライセンスしたBMWに範をとり、同じようなレイアウトの軽車両を作ったのがカビーネであった、、。
元のISO社の特許に触れないように、イセッタで特徴的だった、ドアが開くとハンドルも一緒に開き乗り降りしやすくなるという機構は割愛されています、、。
で、そのカビーネの英国ライセンス生産がこのトロ―ジャンでる、、。
あーー長、、、、。
何とも愛らしいスタイル、そして超貴重だ、、、。
歴史ある物を大切にする欧州でなければこのコンディションでは残っていなかったんじゃないかなぁ、。
こんな湿気の多い国に来て行く末が心配だったりします、、。

車内もなかなかスタイリッシュ、、。
乗ってみたいですねーー、、。
でもね、これはやはり日本じゃ無理か、、。
ウインドゥは開閉機構を持たず、三角窓が少し開くだけ外界に通ずる、。換気がこれしかないようなのだ、、。
でもフジキャビンよりはましですがね、、。
実はもう一台停まっていたんですよ、、。

グリルにはBENJAMINと有ります、、。
でもこの車両の正体はつかめず、、。
左ハンドルですがスタイルやつづりからして英国車でしょうか、、。
昔は星の数ほどあると言われた英国のバックヤードビルダーの物なのでしょうね、、。
そう言えばロータスもバックヤードビルダーでしたし、今も名前だけ残るTVRとか無くなっちゃったマーコスなんか好きでしたねー、、。
ルマンに出たマーコスミニなんてグッときますよねーー、、、。
この後帰りには無くなっておりました、一時的に置いてあったもののようです、、。
ショーの出品証のようなものが貼られているので、あのお台場の企画に参加した車両かもですね、、。
流石にこんなド下町ですが、興味のある方入るようで、数人のおっちゃんに囲まれていましたよー、。
朝から良い物を見せていただきましたぁーーーー、、。