昨年の11月以来だ、こんなに空けるのは珍しい、、。
私の中ではカレーと言えばそれはトプカさんだ、、。カレー激戦区の神田に本店にある人気店なのだが、。
わたしは池袋サンシャイン60の地下にある支店の方が大好きなのだ、、。
ここの店長さん、ホセンさんとはもう顔なじみで、行くとーよく来たねーって毎回ハグしますよー、、。
でもね、ランチに往復2時間はきつい、高速使って横浜中華街にも行ったのする私ですが、なかなか行けないんですねー、、。
それと量が多くて最近は余し気味なのだ、もうお腹パンパンになっちゃう、、、。
神田界隈だとスープカリーのオードリーさんもいい、ボンディも共栄堂も隣のエチオピアもいいが今はここが一番だ、。連れは大好きなんですねー、、。
ここ下町界隈にも古くからのカレー専門店いくつか有る、、。
ご主人がルーを作り、女将さんが一人でお店頑張っているアルーさんとか、、。
中華と洋食の店を息子に任せ、好きなカレーの店を営むダイカマさんとか、、。
そんな下町に残る大好きなお店がここ日正カレーさんである、、。

創業は昭和20年代という、昔は町工場が多い千住地区、集団就職の労働者も多く、。
東京ガスの千住工場の近くだったからかなり繁盛して、料理人が何人もいたなんて事も聞きました、、。
ここで昔のガス事情について小うんちくを、、。
現在はLNG(液化天然ガス)が都市ガスの主原料ですが、むかしは石炭ガスが主だったんですね、。
石炭を蒸して発生するガスをタンクに貯めて供給していた(一酸化炭素が多く含まれるのでガス自殺なんてのがよくあった、現在のLNGはほとんど含まれないのでほぼ不可能、爆発するだけなのでダメですよー)、。なので千住のガスタンクと言えば結構有名な存在でした、。わたしも子供の頃その存在はシッカリと確認しています、、。
南千住の隅田川沿いに工場は有り、船舶での輸送で東京湾から石炭は運ばれていました、、。
その石炭ガスを取ったカスがじつはコークスなんですよ、。石炭より火力は劣るが二次生産物として学校のだるまストーブなどで使われていましたねー、、。
話を日正カレーさんに戻しますね、(笑)、、。
店内は時間が30年は停まっていますかねー、、、。

壁の真っ茶色なメニューはいまだ現役、そう値段も止まったままなんですね、、。
カレーライスです、、。

型に入れたんじゃない、丁寧に盛られたライス、。
見ての通りルーがたっぷりだ、これで650円です、、。
なのでご飯にたっぷりとルーを絡ませて食べる事が出来ますよー、、、。
その味はむかしの本格カレー、、。現在ほどスパイスの種類も無く、ブレンドの技術も発展していない頃に創意工夫で作られたカレールーだ、、、。
クミン、カルダモン、コリアンダー、ターメリックといった基本のスパイスに、シナモンがかすかに香る、、。
玉ネギ主体の野菜など今ほど複雑では無い物の年季すら感じる奥深さがあるカレーだ、、。
やっぱ旨いなー、暫く食べないと無性に食べたくなる、そんなカレーなんですよー、、、。
帰りに店主さんに、クロちゃん(看板ネコ)は最近見ないのですが、と聞くと、亡くなったとの事、、。
大女将さん落胆してるでしょうねー、、と聞くと、。なんとお亡くなりになったと、、、。
いゃー、ここ1年ちょっとでびっくりしましたぁ、、。
大好きなクロちゃんの後を追うように大女将さん逝ってしまったんですね、、。
でも天国では一緒に居れますでしょうからね、、。店内には元気なクロちゃんの写真が貼られていましたよ、、、。
ちょっとノスタルジックになりましたが、美味しいカレーで元気が出ました、、。
また来ますとご挨拶して店を後にしました、、。
この店も跡を継ぐ方はいませんが、店内の照明をLEDにしたり、店前ののれんを新調したりで、。
現在の店主さんのこれからへの心意気を感じます、是非とも頑張っていただきたいと思いました、、。
なによりも美味しい、これからもよろしくお願いします。
おいしかったぁ、、、ごちそうさまでしたぁーーーー、、。