さて、試乗記事の続きだ、初代シルビアである、、、。

午前のヨタハチに続き午後の試乗は1時から、受付は12時40分からなので半に行ってみるとすでに並びが、、。
でも何とか5番目をゲット出来ました、、。5番目なのにシルビアは1番目だ、なんで?、。
この日は20~40代の方が多く、ここまで古いのには憧れが無いのでしょうかねー、、。

でも、お目当ての初代シルビアに乗る事が出来ますよー、、、。

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いやーーカッコいー、これまたかなり奇麗な状態で維持されています、わくわくだぁ、、、。

鋭角にナイフでそぎ落としたようなルックスは当時異彩を放ち注目を集めたジウジアーロにも通ずるデザイン、。
デザイナーは日本人で木村一男さんという方、たが当時の事、ドイツ人デザイナー、ゲルツという方の助言も有って作成された、、。

デビューは1964年のモーターショーでダットサンクーペ1500という名でプロトタイプが展示、。
翌1965年にシルビアとして発売されました、、。

車の成り立ちはすでに発売されていたフェアレディ(Z以前のですよー)のプラットフォームにほぼハンドメイドのボディを乗せるという、。ラダーフレーム構造だった当時によく見られた手法で作られている、、。
なので構成はほぼフェアレディSP311と同じで、車両番号もCSP311と、フェアレディにシルビアのCを足したものとなっています、、。

生産は日産の下請けの一つ殿内製作所(現(株)トノックス)で、それこそSP311のシャーシーが納入され、ボディを換装する形で製作された、、。

説明は程々に乗ってみましょう、、、。

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内装も信じられないようなコンディションである、、。
中央のコンソールにビニールがかぶっているのが解りますでしょうか、これ新車時のままなんだそうですよー、。
ナルディスタイルのウッドステアリングもしゃれています、。

この車両のオーナーさんは最近になって手に入れたそう、。東京でファストオーナーだった方から譲り受けたのだそうです、、。
それまではやはりヨタハチに乗っていて、これの資金になったそうですが、やはり知っている若いオーナーさんに受け継がれているそうで、。こういうクラブも旧車の存続に貫的しているのですねー、、。

その走りはやはりSP311ベースですね、割と硬派な足回りだ、、。
サウンドもOHV1600ccの4気筒ながら(ナンバーもしっかり1600ですね)、SUツインキャブとも相まって結構スポーツしている、、。
でもヨタハチのいかにもスポーツカーというサウンドでは無くて、もうすこしジェントル、、。
そう、フェアレディと同じ中見ながらこちらはずっとクルージンングカーといったイメージだ、、。

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とは言え何と言ってもこの車はこのスタイルだろう、、。
ロングノーズにきりっとしまったリヤシェイプ、サイドミラーの位置すら絶妙だ、。
ボディは純正色に合わせた再塗装がなされていますが、メッキパーツなどは当時の物、、。
エンブレムも誇らしげである、、。

ただし前記ハンドメイドに近いボディファクチャーによ価格の高騰と、スカイラインとフェアレディの狭間になって販売台数は伸びずに、。1968年に総生産数554台で終了してしまうのでした、、。
なのでかなり貴重な車両なんですよー、、。

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私これに乗ってみて、前記トヨタ博物館のアルファロメオ ジュリアGTに十分対抗できた車両だと思いました、。
A型オースチンから少し進歩したR型OHVエンジン(90PS)もアルフアのDOHC(ビアルベーロと呼びたい、103PS)には遠く及びませんが、。信頼性ははるかに上で、現在でもグゥーンと回るし、、。

なんたってこのスタイルは、現在でもとっても新鮮ではないでしょうかねぇ、、、。

何度も書きますが、本当に貴重な体験でした、、。
オーナー様、運営の方々、本当にありがとうございました、、。

私もいつの日か、こんな旧車を乗り回してみたいものですねー、、、。