トヨタ博物館第2弾ネタですよー、。
サーブ92は、スウェーデンの航空機メーカー、スゥ゛エンカ・エアロプラン社(現SAAB AB)の自動車部門が戦後初めて生産した車だ、。
1949年~1956年まで生産されたました、。

その特徴は何と言ってもそのボディフォルムだ、、。
航空機メーカーであるサーブのデザインですからエアロダイナミクスなスタイルになっていて、。
何よりそのCd値(空気抵抗係数)は0.30と、流石にプリウスなどのエコカーにはかなわないが現代でも通用する空気抵抗の少なさなのである、、。
エンジンは小さく761ccで2ストロークの2気筒である、。なので出力はたったの25馬力しかない、。
だがこの抵抗の少ないボディで最高速度は105キロに達する、。正に飛行機屋の面目躍如だ、、。
まだ混合燃料を使う時代なので、減速時に上手にエンジンが潤滑出来なかったようで、フリーホイールという機構が付いています、。自転車を考えると分かりますが軸出力が伝わらない時は駆動部はエンジンとは切り離されます、。なのでエンジンブレーキは利きません、、。
まあ、昔の2ストの軽にに乗ったことが有る方は判ると思いますが、エンブレなんて無いに等しいので問題は無かったようですね、、。車両も軽いですしね、、。
カラーは当初このグリーンのみの設定で、。これは戦争が終わって戦闘機用の塗料が大量に余ってしまったからといわれています、。

ミッションは3速でノンシンクロ、でも4輪独立懸架に前輪駆動と足回りは奢られておりました、。
これにより、この弱力なエンジンでも、、。発売2週間後に行われたラリー世界選手権(WRC)地元のスウェデッシュラリーにおいて、堂々2位に入るという快挙を達成しています、。
その後も各ラリーにて数々の好成績を残しました、、。
たった25馬力のこの車両がそんな活躍をするなんてね、そこにとっても惹かれるんですよー、。
サーブはその後93、96とこのスタイルを継承し、。新設計になった名車99に引き継がれてその後のスタンダードとなります、、。
この99は昔中古車で乗っていました、、。
70年代に入り角基調のボディになりましたが、それでもフロントウィンドゥは強いアールで形成されて、。
真上から見ると正に翼の前面の断面形状になっていました、、。
雪国の車両らしく下から覗くと一切の凸が無く、径の大きなホイールと前輪駆動と共に雪道では無敵でしたよ、、、。シートヒーターも前後についていましたしね、、。
ただし凝った設計があだになってか経営は順調ではなく、GMの傘下になったり破産したり中国のメーカーに買収されたりで、現在はサーブという自動車ブランドはもう有りません(航空機部門はちゃんとありますよ、とっくに切り離していますから、グリペンNGの輸出で頑張ってますね)、。
話を92に戻しましょう、。
2サイクル独特のポンポンと白煙を引いて走り去る後ろ姿はなんだかとっても哀愁が有るんですよ、。
この展示だとその愛らしいバックスタイルが写せないのが残念でした、。
でも会う事が出来ただけでも良しとしましょうねー、、、。
やっぱり好きなんですねー、わたし、、。