いつもの寿司屋である、もっと早く来たかったのだが、なんやかんやでお盆なってしまった、、。
でもね有ったんですよー、、、。

これぞ寿司屋が意地で握るという、、、シンコである、、、。
セリでの初値はキロ数万円、3年ほど前には10万の値が付いた超高級魚だ、、、、、。
でもですね、旬も終了する今時期になると価格も安定する、。とは言えまだ天然の真鯛などと同じくらいの値段はするのだ、、。

何よりその仕事である、、、。魚体は僅か4~6センチほど、これを3枚におろす、、、、。
1キロのシンコは大体120~130匹は有る、これを何時間もかけてひたすら裁くのだ、、、。
原価も高く手間のかかるシンコは握れば握るほど赤字になるという、正に寿司屋も意地で握るのがこのシンコである、、。

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分かりますか、これは4枚付である、1枚2.5センチ位、、、。
ここは私が色々と食べられるようにととっても小さく握ってくる、普通だったら相対に盛り付けて6枚付にするサイズだ、、。

こいつをほおばるとー、、、、。なんでこんなに小っちゃいのに、しっかりとした味がするのだろう、、。
こいつを食べると通常のコハダがなにか薄っぺらいものに感じてくる、、、、。

この日は2種類のシンコを出してくれた、、、。

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左の物がそうで、これだってしっかりシンコなのだ、これで4センチ位、通常2枚付のサイズだ、、。
なんで2種類も仕込んだかと言うと、シンコの味の違いを楽しむため、、。
左の方が濃厚ですが、なぜかこれより大きくなるとあっさりとしてくる、。右のも通常のコハダよりも濃厚、しかもしっかりと意地が握られていますよー、、ね。

シンコは特別に頼まない限りはそのほとんどが全国より築地に集結する、そう、地方市場では量的価格的にも扱われないのだ、、。つまり築地ならではの価値なのだ、、。
東京の、江戸の寿司屋では初夏より今時期までの旬のネタのスターなのだが、、、。
こいつをありがたがって食べるのはどうも江戸っ子だけのようなのだ、、。

美味しいのは確かである、凝縮したような旨みがある、、。だがそれだけではない、、。
それは寿司屋の意地が判るから、なのでこの時期には絶対になじみの寿司屋で食べるのだ、、、。




追記
シンコとはコハダの稚魚の事、、。ちなみにコハダは幼魚で成魚はコノシロである、、。
まだるっこしいがつまりはシンコ→コハダ→コノシロだ、、。

シンコは初夏から今くらいまで捕れます、それ以外の季節には捕れません、。もうすぐ終わりですから逃したら来夏までおあずけですねー、、。

ちなみに出前で今日はシンコが有りますので入れますかと言ったら断られたそう、、。
おしんこと思われたみたいですよー、、、、、、(笑)、、、、。