先日発表されたKTMスモールデュークシリーズの中堅車種、250DUKE、、。
色々と物議を醸し出しているようですが、ここは390DUKEのオーナーとして考察してみたいと思います、。
最初に私自身がスモールデュークシリーズの長男390DUKEのオーナーであるという事、、。
そして390購入検討時に何度も200DUKEを試乗している事、、、(正直迷いました)。
以前㊥車のクインキーモータードで200と250の違いを経験しているという事を念頭にお読みいただきたく思います、、。
東京モーターサイクルショーにて突然発表された250DUKE、日本の車両規定の軽車両に合わせた正に日本仕様のような排気量です、、。

ヨーロッパでは125CCまでは日本の原付のように車の免許で乗れるとか、375CCが税制での払い込み金額が変わるなどで現在の構成になっているスモールデュークシリーズ、、。
今回はKTMの狙い云々はまた別として、この250がはたして200とどちらが良いのだろうかという事を重点に検証したいと思います、、。
250DUKEはまず390のボア、ストロークダウンと言う形で実現されている、、。
なので重量は390同様燃料別の装備重量で139㌔と言う所でしょう、、。
対して出力は発表によると31.3hp/9000rpm、、。390が44hp/8500rpmだから軽くなったピストン、コンロッドやそれに合わせたフライホイールなどで回転は上がっている物の12.7hpのダウン、、。
200は車重129.5キロで26hp/10000rpmなので5.6hpのアップという事になる、。
トルクもほとんど同じような比率になっていてどちらかと言うとあまり200と変わっていないような印象がある、。

しかし重量は200に対して10キロ近く違う、実はこの差大きい、、。
390購入前に200に何度も試乗したと書きましたが、、その時の印象はこうだ、、。
10キロ(正確には9.5㌔)の違いなんて乗っている人間の体重でも優に変わる差である、、。
だがこれが車体を構築している部分の差であり、ましてや車体の構成はほぼおんなじで中央部に有るエンジンの重量が違うと、、、、。この差はかなり走りに影響が出ます、、。
200のほうが軽快で取り回しも軽い、、安定感は390の方が当然あるが(これは大きなフライホイールやクランクの回転マスの違いによるジャイロ効果も影響していると思う)、、。ひらひらとした軽快感は200の方が上である、、。
そしてエンジンだが、これがパンチが結構あってよく廻る、、。もちろん絶対的なパワーとか加速度は断然390の方が上ではあるが、、。正直街中では200でも十分な印象なのだ、、。
では今回の250DUKEはどうなのだろう、、、。
スペックしかわからないが車体は390と全く同じであろう、、という事は燃料別で139キロの車重だ、、、。そこで12.7hpの出力ダウンと、、。
正直390のオーナーからすればこれは失望的なスペックである、、。
200は軽さと元気の良いエンジンと言う武器をしっかりと持っているのに250は車検が無い以外は魅力がないのだ(実際はスリッパークラッチが装備されこの部分は魅力的なのだが、15年モデルからは390にも付くそうでうらやましかったりする)、、。
では本当に250DUKEは魅力がない物なのか、、、。
クインキーで同じ車体で200と250を経験した者として見るとまた違った見方になってしまう、、。
このクインキーも車重は10キロ違っていた、なので条件は似ている、。200はジェベル系のエンジンで250はグラトラやST250系のエンジンとエンジン自体が違い重量差も主にエンジンの重量の違いと言うのも同じである、、。
200はやはり軽快でエンジンも元気だ、対して250はトルクの違いをものすごく感じた、、。
常に1段高いギヤで走れるし何よりも高速道路ではその差がかなり出る、、。
200DUKEも100キロ出すとエンジンの唸りも大きくそこからの加速はきつい物があるとのインプレッションがある、、。
クインキーも250はそれ程苦も無く100キロ巡航はこなせたのでこの辺が200とのアドバンテージとなるようだ、(とわ言え絶対出力が低いので加速は緩慢だか)、。

カラーリングが390と変わらないのもちょっと不満である、他に発表されているのは390のEC仕様のように黒ホイールもあるようですが、、。日本ではこのまま出るんでしょうねぇ、、、。
結論としては250よりも200のほうが乗って楽しいと思う、、絶対的な速さは別として市街地やワインディングでは軽快な取り回しとよく回るエンジンがより面白さを感じさせてくれるだろう、。
ただ高速使ってトコトコとツーリングしたいのなら250が良いか、、燃費も390よりも良いだろう、。
まあどちらも兼ね備えた上に爽快な加速と余裕の巡航とで390が一番、、って事になるのだが、、、。
250は果たしていいとこ両方取りなのか中途半端な車体なのか、、、たぶん後者の方であると思います、、。
追記、。
どうも昨今の忍者やCBRの好調にツアラー色のスズキに本格スポーツのヤマハと国産250の充実に対抗するには200ではダメで250の投入が必要と感じたKTM JAPANが画策したラインナップではと思います、、。
事実RCは200じゃ売れないでしょう、ガッツリ勝負できる250ロードスポーツが必要だったのだと思われます、。
事実390のスケールダウンでもスペック的には勝負できていますからね、、。